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2025.04.10 15:00

iPhone向けApple Intelligence、数週間以内にグーグルのGeminiとも連携か

Diego Thomazini / Shutterstock.com

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Apple Intelligenceは昨年秋、iPhone 16シリーズ、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max、さらに現行のMacおよび大半のiPad向けに導入された機能で、多くの計算処理を端末上で行っている(編集注:日本語環境では2025年4月から利用可能)。外部の支援が必要になると、ChatGPTに問い合わせるかどうかを確認するが、近い将来、より高度なパートナーを選択できるようになる可能性がある。

ブルームバーグのマーク・ガーマンは最新ニュースレター「Power On」の中で、Google Geminiがまもなくパートナーとして発表される可能性があるという。

2024年6月のWWDCでは、いずれGoogle Geminiが対応するとアナウンスされていたが、契約はまだ成立していないようだ。ガーマンは次のように述べている。

「アップルとグーグルの間で契約はまだ結ばれていませんが、早ければWWDCで合意に至り、発表されると考えています。さらに多くのパートナーが登場する可能性もあると思います。メタのLlamaがiOSに入る可能性は低いと思いますが、AnthropicのClaudeやPerplexityなどは十分にあり得るでしょう」

ここでは詳細が大切だ。ユーザーは利用するLLM(大規模言語モデル)を事前に登録しなければならないのか、それとも質問ごとに切り替えられるのか。現在、ChatGPTにヘルプを求められる回数は1日30回までに制限されているが、おそらく多くの人にとっては十分だと考えられる。新しいパートナーが加わった場合、たとえばパートナーそれぞれに30回ずつ利用可能になるのかどうかも気になるところだ。

これらの結果は、数週間後にわかるかもしれない。アップルはWWDC25を米国時間6月9日の太平洋時間午前10時(日本時間2025年6月10日午前2時)から開催し、その場で次期OS(オペレーティングソフトウェア)の内容を明らかにする予定だ。

アップルのPrivate Cloud Computeは、ChatGPTへの問い合わせ時にバッファとして機能することでセキュリティを高めているが、アップルができるだけ多くの処理を端末内で完結させたいと考えているのは明らかだ。これはQualcommなど他の企業が抱いている野心でもある。

とはいえ、どのようにバランスが取られるかは未知数であり、現時点でApple Intelligenceがクラウドの支援なしにすべてを処理できるという示唆もない。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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