エストニアの電動自転車メーカー、Ampler(アンプラー)が新たな2モデルを発表した。いずれも軽量でミニマリストなデザインと実用性を兼ね備えており、「電動自転車としては世界で初めてUSB-C規格を用いた充電に対応した」と述べている。
新モデルの名称は「Ampler Nova」と「Ampler Nova Pro」で、Amplerのトレードマークである軽量設計が採用されている。また、バッテリーはフレーム内に完全に隠されており、スマートなデザインが特徴だ。
同社によると、新モデルは専用の充電器が不要で、カフェや一般家庭の電源など、場所を問わず充電できる仕様となっている。これらの2モデルは、ノートパソコンの充電器を用いたチャージも可能で、短時間での充電には140W出力対応の充電器が必要だが、出力がそれに満たないMacBook用の充電器も使用できる(USB PDの3.0以上、つまり20V以上の出力であれば、時間はかかるが充電可能という)。
NovaおよびNova Proを購入するユーザーは、価格が70ユーロ(約1万1000円)のAmpler製の140W充電器を購入することができるが、すでに所有しているものを使ってもよい。Amplerによると、この充電器を用いた場合は3時間30分でフル充電が可能だという。
サステナビリティをテーマとする同社は、これらの車両をエストニアのタリンにある工場で再生可能エネルギーを使用して手作業で製造しているという。これらの2モデルは、ユーザーのスマートフォンの充電ができる点もメリットだとされている。
9段変速のNovaは街乗り用のモデルで、タイヤサイズは27.5インチとなっている。一方、10段変速のNova Proはより長距離の走行を意識したモデルで、タイヤサイズは28インチとなっている。
筆者は以前、Amplerの電動自転車を試乗したことがあるが、どのモデルもペダルアシスト機能が優れていおり、上り坂でも最小限の労力で進むことが可能だった。新モデルは、いずれも複数のサイズが用意されており、オプションでハイステップフレームかローステップフレームを選択可能だ。
Amplerは現在、公式サイトでこれらの2モデルの予約を受け付け中で、出荷開始は6月とされている。Ampler Novaの価格は3232ドル(約46万9000円)から、Ampler Nova Proは3772ドル(約54万8000円)からとなっている。