2025年3月、YouTubeはYouTube MusicおよびYouTube Premiumの加入者が無料トライアルを含め1億2500万人を超えたと発表した。これは1年前の1億人から増加している。YouTubeのグローバル音楽責任者であるリオール・コーエンは「この勢いは、当社が音楽業界への収益貢献でナンバーワンになるという目標にとって極めて重要で、それを達成するまで止まるつもりはありません」と述べている。またYouTubeは、米国向けにPremium Liteのパイロット版を月額7.99ドル(約1160円)で導入する計画も明かしている。YouTube Premiumは月額13.99ドル(約2040円)、YouTube Musicは月額10.99ドル(約1600円)だ。
同じく3月、Edison Researchの調査によると、Z世代(13~29歳)では、ポッドキャストの利用においてYouTubeがSpotifyをわずかに上回り、最も使用されるサービスとなったという。2月には、YouTubeの月間アクティブユーザー数が10億人を超えたとも発表された。昨年はリビングルームのデバイスだけで、毎月4億時間以上のポッドキャストが聴かれたとされている。
ネイサンソンは「YouTubeには、さらなる収益化の余地だけでなく、プレミアストリーミングのアグリゲーターのような新たな事業領域への拡大の余地が大いにあります」と指摘し、「これがうまくいけば、YouTubeと他のメディア企業との格差はさらに広がるでしょう」と続けている。
YouTubeが2005年2月14日にPayPalのエンジニア3人(チャド・ハーリー、スティーブ・チェン、ジョード・カリム)によって立ち上げられてから、ちょうど20年が経過した。2005年4月23日、共同創業者のカリムは初のYouTube動画「Me at The Zoo」をアップロードしたが、これは19秒の映像だった。その投稿から18カ月後、グーグルがYouTubeを16億5000万ドル(約2400億円)という、今にして思えば破格の安値で買収した。