楽曲の提供方法は、レコードからカセット、CDといったソフトの時代から、iPodが登場以降、ダウンロード、ストリーミングへシフトし、いまやサブスクで音楽聴き放題というのが主流だ。日本レコード協会の発表によると、2024年の年間音楽配信売上は1233億円で、これは11年連続でプラス成長を続けているという。

このうち、ストリーミングに絞ってみると前年比107%の1132億円で、配信売上を牽引している。

2024年年間の音楽ソフト生産実績は2052億円で、音楽配信売上の合計では3285億円と前年比97%と若干目減りしている。シェアとしてはストリーミングが全体の34.5%を占めており、今後も拡大していくのは確実だ。

ただ、オーディオレコード(CDシングル/アルバム、アナログディスク、カセット、その他)は、2021年から徐々に売上が復活している。

何千万、何億万回再生という言葉が、音楽番組やメディアでも多く取り上げられているが、CDの売上枚数だけでミリオンセラー達成する楽曲が登場しているのも事実。しかしこれは、昔のような純粋に「聴くため」の購入というより、アーティストのグッズや握手会、撮影会などといった購入特典目当ての推し活用として、まだまだCD販売が消えることなく存在感を示しているにすぎない。
筆者も推し活として年間数百枚CDを買っているが、この文化が今後どうなっていくのかが気になるところである。
出典:日本レード協会「2024年年間おんがく配信売上」より