キャリア・教育

2025.04.03 11:00

ビル・ゲイツの末娘、「女性起業家」向けポッドキャスト番組を始動

ビル・ゲイツの末娘のフィービー・ゲイツ(Dimitrios Kambouris/Getty Images)

ビル・ゲイツの末娘のフィービー・ゲイツ(Dimitrios Kambouris/Getty Images)

ビル・ゲイツと元妻メリンダとの間に生まれた末娘のフィービー・ゲイツ(22)が、Z世代の女性起業家を対象としたポッドキャスト番組を立ち上げた。この番組は、人気のポッドキャスト番組『Call Her Daddy』で知られるアレックス・クーパー(30)が設立したメディア企業、The Unwell Networkのもとで制作されている。

ゲイツは、スタンフォード大学時代のルームメイトであるソフィア・キアーニと共に『The Burnouts(ザ・バーンアウト)』と呼ばれる番組を立ち上げた。この番組は毎週ゲストを迎え、Z世代の女性起業家向けにスタートアップの立ち上げ方や、投資家への売り込み方、職場での人間関係の築き方などについてアドバイスを提供するという。

初回のエピソードは4月1日に配信され、2人が共同創業したPhia(フィア)について語った。同社はEコマース関連のテクノロジー企業で、商品の最適価格の発見を支援するツールなどをGoogle Chromeの拡張機能としてローンチ予定とされる。

ゲイツは、この番組の名前をThe Burnoutsにした理由について、「今の若い世代は、ますますスピードが増していく世界で、心を満たすものを見出そうとしている」と語り、「本当にバーンアウト(燃え尽き)の状態に陥る場合があるからだ」と述べている。

このポッドキャストはSpotifyやApple Podcastsなどのプラットフォームで配信中で、YouTubeでは動画版も公開している。

ゲイツは、スタンフォード大学で人類生物学の学士号を取得し、2024年に卒業した。リンクトインのプロフィールで彼女は、自身を「リプロダクティブ・ライツ(性と生殖に関する健康と権利)の擁護者」と紹介しており、自ら制作したドキュメンタリーシリーズを通じてこのテーマに取り組んでいる。非営利団体のReproductive Freedom for Allは昨年、彼女を「生殖の自由の分野における次世代のチャンピオン」として表彰し、彼女が自身の影響力を活かして人々の権利の擁護に努めていることを称賛した。

ゲイツは、昨年のウォール・ストリート・ジャーナル紙のインタビューで、米連邦最高裁がロー対ウェイド判決を覆したことに失望しており、中絶の権利を支援する団体に数百万ドルを寄付する計画だと語っていた。彼女はまた、インスタグラムでは50万人、TikTokでは25万人のフォロワーに向けて、自身の考えを発信している。

ゲイツのポッドキャストの立ち上げを支援したクーパーは、フォーブスの『30アンダー30』の受賞歴を持ち、2024年の『トップ・クリエイター』リストでは推定年収2200万ドル(約33億円)で第8位にランクインしていた。

彼女の番組『Call Her Daddy』は昨年、Spotifyの人気ポッドキャストランキングの第2位に入り、その当時副大統領だったカマラ・ハリスをゲストに招いたことでも注目された。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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