小さい子どもはとにかく熱を出す。その看病に追われた挙げ句にうつされて自分も寝込むというのは、子育てあるあるのひとつ。最近の子どもは免疫力が低いと言う人もいるが、免疫力は「育てる」ことが可能だ。そこで明治は、免疫を育てる「イクメン」(育免)を提唱し、小児科医による正しいイクメン方法を解説している。
明治は、小学校3年生以下の子どもを持つ保護者1000人と、5年以上感染症の診断に関わってきた小児科医100人を対象に、子どもの免疫力に関するアンケートを実施した。それによると、この1年間で子どもが38度以上の熱を出した回数が1回以上ある家庭は81パーセント。そのうち74パーセントは子どもから家族に感染していることがわかった。

免疫力は4〜5歳までの乳幼児期に病原体と戦うことで育つとされている。今回の調査では、小児科医の67パーセントがそれに同意している。また、乳幼児期に風邪ウイルスに感染することで免疫力が鍛えられ、アレルギー疾患が発症しにくくなるとも言われている。衛生状態がよくなることでそうした機会が失われ、アレルギー疾患を発症しやすくなるという「アレルギーの衛生仮説」があるが、それには小児科医の61パーセントが同意している。


また今の子どもたちの免疫力は、コロナ禍前に乳幼児期を過ごした子どもたちと比べて弱いと感じている小児科医は42パーセント。原因は、コロナ禍の徹底した衛生管理で通常の感染症にもかかっていないことや、外遊びの機会が減ったことなどがあげられた。
