貯蓄口座をどう管理するか?
貯蓄口座の管理についても、世代や性別によって異なる傾向が見られた。「夫婦で一緒にしたい」と答えた20代女性は40.3%で最多だったが、50代以上の男性では16.7%と大幅に低下。男性の多くは「別々に管理したい」と考えており、結婚後も経済的な独立を重視する姿勢が目立った。
今回の調査結果は、若い世代を中心に夫婦の家計管理が多様化していることを示している。これまでの夫または妻のみの一元管理に代わり、共働き夫婦の価値観の変化とともに柔軟な管理方法が定着しつつあるようだ。
企業にとってもこの意識の変化は重要だ。例えば銀行や保険会社は、夫婦がそれぞれの収入や資産を管理しやすい商品やサービスを提供することで、新たなニーズに応えることが可能になるかもしれない。
結婚後の家計管理は、夫婦間の信頼や協力の表れでもある。令和の夫婦たちは、対話を重ねながら、自分たちにとって最適な管理スタイルを選択していくことになるだろう。