結婚生活における家計管理のスタイルは、夫婦の価値観や関係性を色濃く反映するものだ。
株式会社ZWEI(ツヴァイ)が運営する「ツヴァイ婚活研究所」は、全国の20歳以上の男女794名を対象に「結婚後の家計管理」をテーマにした調査を実施した。その結果、特に若い世代を中心に、従来の「お小遣い制」から「独立管理」に、つまりお財布は別々へとシフトしていることが明らかになった。
【 調査概要 】
調査名: 「結婚後の生活」に関するアンケート意識調査
調査地域:全国
調査対象:20歳以上の男女
調査方法:インターネットを利⽤したクローズ調査
調査日:2025年1月29日(水) ~ 2月3日(月)
調査主体:株式会社ZWEI 「ツヴァイ婚活研究所」
回答数 :男女794名(男性488人/女性306人)
若い世代ほど顕著な独立管理志向
かつては夫の収入を妻が一括で管理し、夫にはお小遣いを渡すというスタイルが一般的だった。しかし調査によると「お小遣いはそれぞれで管理したい」と回答した20代男性は94.3%と圧倒的多数を占めた。一方で「自分が管理したい」と考える男性はわずか1.9%にとどまり、若い世代では家計の管理を共同または独立して行う傾向が強まっている。

興味深いのは、年齢を重ねるほどにこの傾向が変化する点だ。50代男性の70.5%は「それぞれ管理したい」と答えたものの、「相手に管理してほしい」とする割合は20代の3.8%から40代で20.3%、50代では20.5%にまで増加している。世代間で家計管理に対する考え方に大きな違いが見られる。
女性の調査結果では年齢を問わず一定数が「家計は自分で管理したい」と考えていることがわかった。20代女性の34.7%、30代女性の28.9%、40代女性の32.7%が「お小遣いは自分が管理したい」と回答。さらに「それぞれ管理する」ことを選んだ女性も多く、20代で61.1%、30代で63.5%に達している。
これは、女性が経済的な自立を重視する意識の表れといえる。共働きが一般化した現代において、家計の透明性や公平性を保ちながら、自分の収入を自由に管理したいと考える女性が増えているのかもしれない。