テスラの時価総額は、24日の市場で約950億ドル(約14兆3000億円)増加した。これはフォードの時価総額の2倍以上に相当する。
この日のテスラ株の急騰によって世界一の富豪であるイーロン・マスクの保有資産は、約165億ドル(約2兆4900億円)増加して、3510億ドル(約53兆円)に達した。とはいえ、彼の資産は昨年12月のピーク時を約1100億ドル(約16兆5900億円)下回っている。
ビットコインも上昇
一方、ビットコインの価格も24日の市場で、7日以来の高値の8万8000ドル(約1330万円)以上に上昇した。世界最大の暗号資産であるビットコインの価格は、今月の安値から約15%上昇した。
ここ2カ月間の株式市場は、ボラティリティが激しく、トランプ政権の関税政策に関する最新の動きによって大きく変動した。しかし、トランプが21日に自身が掲げる「相互関税」には「柔軟性」があると述べたことで、4月2日に発動するとみられる「相互関税」を巡る投資家の心理が若干改善した。
これらの相互関税がいつ発動されるのか、またさまざまな製品に対して実際にどの程度の税率が適用されるのかについての混乱が、不況入りへの懸念を高める一因となっている。連邦準備制度理事会(FRB)は先週、経済の不確実性により、今年はインフレ率が上昇し、経済成長が鈍化する見通しであると警告した。