K-Popの世界進出が止まらない。
今年のアカデミー賞授賞式のライブパフォーマンスでは、K-Popを代表する女性グループBLACKPINKのリサが登場。空中から黒のドレス姿のリサが舞い降り、多くのダンサーを従え、映画「007/死ぬのは奴らだ」のテーマ曲「Live And Let Die」を熱唱して、ハリウッドのセレブたちが集まる会場を沸かせた。
K-Popのアーティストがアカデミー賞授賞式でパフォーマンスを行ったのは今回が初めて。またその週には、米国のビルボード・アルバム・チャートで、リサによるソロ・デビュー・アルバム「Alter Ego」が初登場、第7位にランクされた。
また、同じくBLACKPINKのロゼは「APT」という歌でブルノ・マーズと組み、昨年、ビルボード・グローバル・チャートで、9週連続で首位を獲得した。全米のシングル・チャートでも最高8位を記録し、全英シングル・チャートでは最高2位を記録した。
ひと昔前、「冬のソナタ」をはじめ韓国ドラマが日本で大流行し、徐々にその領域を東南アジアへと拡大していったときがあった。その頃は、韓国ドラマを「韓流ドラマ」と称し、韓国文化全般を「韓流」と呼んでいた。
しかし、最近、韓国では韓国文化は「K-カルチャー」、韓国食品は「K-Food」、韓国の化粧品は「K-コスメ」など、韓国と関連するモノに関して「K」を冠につけるようになった。
そのなかで、特に「K-Pop」はBTS、BLACKPINKをはじめとするアーティストが、米国のビルボード・チャートにも入るほど有名になり、世界中で爆発的な人気を誇っている。
韓国の音楽だけでなく、映画、ドラマ、ファッション、グルメなど、さまざまな分野で「Kカルチャー」は、国外でも強い影響力を持ち、韓国の文化やブランドを世界に発信している。
今回は、KカルチャーのなかでK-Popがこれほど急速に世界的人気を得た理由について考えてみたい。