ハイブランドと結びついた戦略
K-Popアイドルは「ファッション」もリードしている。特にBLACKPINKは、ファッションやスタイルにおいて常に最新のトレンドを取り入れており、グローバルブランドとのコラボを通してファッションアイコンとしての地位も獲得している。
BLACKPINK のジェニーはシャネル、ジスはディオールとカルティエ、ロゼはサンローランとティファニー、リサはルイ・ヴィトンとブルガリというふうに、押しも押されもせぬ世界的ハイブランドのアンバサダーを務めており、彼女たちの着る服、持つバッグ、履く靴からジュエリーまでもヒットさせるパワーを持っている。
昨年英国のデータ分析会社「ホッパーHQ(Hopper HQ)」が公開した内容によれば、ジェニーはインスタグラムの投稿1回につき収益が最大51万1000ドル(世界第36位)、つまりジェニーが広告の案件で投稿する場合、約51万ドルの収益を上げているということだ。
リサは案件1つ当たり62万3000ドル(同29位)、ジスは47万4000ドル(同40位)、ロゼは47万2000ドル(同42位)と紹介されている。ちなみに、投稿1回当たり世界で最も多く収益を上げているのは、ポルトガル出身のサッカー選手であるクリスティアーノ・ロナウドで、最大343万2000ドルだという。
世界的なハイブランドだけではない。K-Popアイドルたちは、韓国人デザイナーの服やバッグを持つことで「K-ファッション」も世界に向けて発信している。特に、最近の韓国のファッション界は、欧米のデザイン関連のスクールで学び、それを韓国の美と結び付けているデザイナーも多いので、より世界中から関心を集めている。
最近の人気ブランドでは、「マルディメクルディ」「マーティン・キム」「オソイ」「エミス」などがある。また、2020年のコロナ禍で卒業作品を発表する場を失った女子大生が自分のコレクションをインスタに投稿したところ有名となった「ミス・ソーヒー(MISS SOHEE)」というブランドもある。このブランドは、ファッションモデルのベラ・ハディッド、アーティチストのアリアナ・グランデやマイリーサイラスなど、国際的セレブが競って着ている。
また、韓国のビューティー業界では、韓国のアーチストや俳優がよく使う化粧品やファッションアイテムはすぐに人気のトレンドとなり、世界中で韓国製品への需要が急増している。