K-Popの成功はファンが支えている
Kカルチャーの代表は、まさに「K-Pop」だ。BTS(防弾少年団)、BLACKPINK、TWICEなどのグループは、すでに世界的に高い認知度を誇るアーティストとなっている。とはいえ、K-Popがこのようにワールドワイドな人気アーティストとなったのには秘密がある。それは、まさにK-Popは1日にしてならずなのだ。
韓国のアイドルは練習生という下積み時代がある。彼らは10代の頃からプロダクション会社のトレーニングシステムによりアイドルとして育てられる。彼らをプロデュースするプロフェッショナルな人間たちによって、音楽やダンス、言語や容姿など、さまざまな分野で高度な専門性を備えたアーティストとしてのトレーニングを受け、その結果、舞台での完璧なパフォーマンスが可能となっていく。
また、グローバル市場をターゲットにした戦略もK-popの成功に大きく貢献した。特に、BLACKPINKはデビュー当初からグローバルなファンを念頭に置いて音楽やコンテンツを制作し、SNSやYouTubeなどのデジタルプラットフォームを活用することで、世界中のファンに迅速にアプローチした。
K-Popでは、ファンが主体となってアイドルを支えている。ファンは、コンサートチケットやアルバムを購入するだけでなく、オンライン投票やSNS、ファンクラブでの活動などを通じて、自分が好きなアイドルを積極的にPRし、支援する。
例えば、韓国の地下鉄や地下通路にはアイドル単独の写真がかかっていることがあるが、それはその彼らや彼女たちを応援しているファンたちが自分たちでお金を出して広告を打っているのだ。
誕生日にも彼らを応援するファンたちがバースデイを祝う広告を打ったりもする。それだけではない。ファンの名義で寄付をすることもある。それはアイドルがファンの名義を借りて寄付することもあるのだが、大半はファンたちが募って寄付するのだ。