生産効率を高める15インチの大画面
MacBook Airの高い携帯性をフルに活かしたいのであれば、15インチよりも270g軽い13インチのモデルを選ぶべきだ。
しかしながら15インチの大きな画面に一度慣れてしまうと、後戻りは難しい。例えばExcelのスプレッドシートを開くとより多くのセルのデータがひと目で参照できる。macOS Sequoia 15以降から搭載する「ウインドウのタイル表示」の機能を使うと、ビデオ会議とドキュメントエディタ、Webブラウザなど複数のアプリケーションを立ち上げても、それぞれの画面の視認性が損なわれない。

写真アプリケーションの「クリーンアップ」で写真を加工したり、「作文ツール」でテキストを要約・校正する作業も画面が大きいほど快適だ。15インチのMacBook AirはApple IntelligenceのImage Playgroundなど画像生成ツールとの相性も良い。
ベンチマーク計測アプリケーションのGeekbench 6を使って、アップルが2020年に発売したM1チップを搭載するMacBook AirとAppleシリコンに由来するパフォーマンスを比べた。計測を複数回行って得た結果の平均値は、CPUのシングルスレッドが3700前後、マルチスレッドが1万4000前後のスコアだった。GPUのMetalスコアは55,000前後。M1チップのMacBook AirはCPUのシングルスレッドが2400前後、マルチスレッドが8700前後。GPUのMetalスコアは3万4000前後と、それぞれの間で差が開いた。
M4搭載のMacBookが出揃った今こそ、Intel製チップのMacBookから買い換えを本気で考えるべき時だ。MacBook Air、MacBook ProはM1チップ以降のモデルであればApple Intelligenceに対応する。そして、4月にはいよいよApple Intelligenceの各ツールが日本語で使えるようになる。これから先Apple Intelligenceの機能が次々に拡充されることを見通して、いまM1チップのMacBookからM4モデルに買い替えるのも、よい判断だと思う。