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2025.03.10 22:00

【レビュー】M3搭載iPad Air、Proより狙い目 MBAよりモバイルPCとして魅力的?

M3搭載iPad Air。写真は筆者が試用した11インチのLiquid Retinaディスプレイモデル

新Magic Keyboardは高機能化しながらもうれしい「値下げ」

iPad Airのためのキーボード付き本体カバー「Magic Keyboard」も、M3搭載iPad Airの発売に合わせて一新される。11インチのキーボードは3000円、13インチのキーボードは1万円も安くなったことも見逃せない。

キー運びが1mmのシザー構造、傾斜角度が変えられるフローティングカンチレバー、パススルー充電に対応するUSB-Cポートは健在。バックライトキーを省略した代わりに、新しく14のファンクションキーを加えた。画面の輝度調整や音量コントロール、検索などにすばやくアクセスできるところがいい。トラックパッドのサイズも少し大きくなったので、マルチタッチジェスチャーが安定する。

キーボードの最上段にファンクションキーを新設。トラックパッドも少し大きくなったiPad AirのMagic Keyboard
キーボードの最上段にファンクションキーを新設。トラックパッドも少し大きくなったiPad AirのMagic Keyboard

M4搭載iPad ProのMagic Keyboardはアルミニウムのパームレストとしているが、新しいiPad AirのMagic Keyboardはポリウレタン。長期間使い込むとヨゴレが目立つ場合もあるので、iPad Air本体のカラバリを問わず、2色あるカラバリからブラックを選ぶことを筆者はおすすめする。

なお、新しいiPad AirのMagic KeyboardはM2搭載iPad Air、第5・第4世代のiPad Airに装着して使える互換性を確保した。iPad Proに装着して使うことはできなかった。

Magic Keyboardを装着するとiPad Air本体と合わせて全体が大きく、重くなるのは如何ともしがたい。ただ、それでも11インチのiPad Airに装着した状態で全体の厚さは約1/5cm、質量は約1085gだった。目安として、アップルが2020年に発売したM1搭載の13インチMacBook Airの質量が約1.29kg、最も厚い部分のサイズが1.61cmに近いサイズ感だ。「MacBook Airの代わりにもなるパワフルなモバイルワークステーション」として、新しいiPad AirとMagic Keyboardのセットを位置付けることもできる。

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編集=安井克至

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