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2024.09.19 08:30

実機レビュー iPhone 16はProに肉薄する実力、オススメは「16 Plus」

2024年の新しいiPhone。左からiPhone 16、iPhone 16 Plus、iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Max

アップルが9月20日にiPhone 16世代の最新スマートフォン、4モデル一斉に発売する。それぞれモデルごとの特徴を整理しながら、いま手に入れるべき1台をセレクトしてみたい。

Proに見劣りしないiPhone 16のカメラ性能

2024年秋にアップルが発売する新しいiPhoneの内訳は下記のとおりだ。

【iPhone 16 Proシリーズ】
・iPhone 16 Pro(6.3インチ)/税込15万9800円〜
・iPhone 16 Pro Max(6.9インチ)/税込18万9800円〜

【iPhone 16シリーズ】
・iPhone 16(6.1インチ)/税込12万4800円〜
・iPhone 16 Plus(6.7インチ)/税込13万9800円〜

iPhone 16 ProシリーズとiPhone 16シリーズの大きな差は「カメラの機能と性能」だ。特にProシリーズには、ドルビービジョンのHDR高画質で記録できる最大4K/120fpsのハイフレームレート撮影など、映像制作のプロクリエイターを満足させる高度なビデオカメラの機能が揃う。

一般的なスマートフォンユーザーが日常的に使うであろうカメラ機能の差分は、iPhone 16 Proの方に望遠カメラがあることと、ビデオ撮影時により精度の高い第2世代のセンサーシフト光学式手ブレ補正機能が使えることだ。

だが、このほかの点ではiPhone 16シリーズのカメラがiPhone 16 Proシリーズに見劣りしない。

例えば料理のように、手もと近くにある被写体に撮影者の影を落とすことなく写真を撮りたい時には、光学2倍ズームを使って被写体から距離を離して撮るといい。iPhone 16シリーズのメインカメラには、ズーム撮影時にも高精細な写真やビデオが撮れる48MP Fusionカメラがある。センサーの中心部を切り出して、光学2倍に相当する高精細で明るい12MPの写真を撮る。

iPhone 16は光学2倍相当のズーム撮影、マクロ撮影に表現力が拡大した。iPhone 16 Plusで撮影したガーベラの近接写真

iPhone 16は光学2倍相当のズーム撮影、マクロ撮影に表現力が拡大した。iPhone 16 Plusで撮影したガーベラの近接写真

これまではProシリーズの特権だった近接マクロ撮影にもiPhone 16シリーズが対応した。Proシリーズは光学5倍ズームに対応する望遠カメラがある。iPhone 16シリーズには出来のよい10倍デジタルズーム機能があるので、望遠カメラは不要という方にはもはやProシリーズにこだわる理由がない。

「カメラコントロール」はユーザーの創作意欲をかき立てる話題のユーザーインターフェースだ。iPhone 16世代の全4機種が搭載する。本体側面のボタンをクリックするとiPhoneのカメラ機能がすばやく立ち上がる。カメラアプリの機能選択、ズーミングや被写界深度などの設定変更も同じボタンから操作ができる。

側面に搭載するカメラコントロール。写真やビデオ撮影時のシャッターとしてだけでなく、カメラアプリの機能選択もスムーズにできる新しいユーザーインターフェースだ

側面に搭載するカメラコントロール。写真やビデオ撮影時のシャッターとしてだけでなく、カメラアプリの機能選択もスムーズにできる新しいユーザーインターフェースだ

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