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2025.03.10 22:00

【レビュー】M3搭載iPad Air、Proより狙い目 MBAよりモバイルPCとして魅力的?

M3搭載iPad Air。写真は筆者が試用した11インチのLiquid Retinaディスプレイモデル

iPadは「ProよりもAir」が狙い目?

ここまで検証した結果、アップルが2020年に発売したA14 Bionicチップを搭載する第4世代iPad Airを含む、本機よりも前の世代のiPad Airを使っている方が、新しいM3搭載iPad Airに買い換えても損はしないと筆者は思う。そしておすすめしたい。Apple IntelligenceがM1以降を搭載するiPadにしか対応していないことも大きな理由の1つだが、現在のデザインでもすでにハードウェアとしての完成度と使い心地の良さは極みに達していると感じるからだ。

中央が11インチのiPad Air、左側が11インチのM4搭載iPad Pro。右は8.3インチのA17 Pro搭載iPad mini。いずれもApple Intelligenceに対応するiPadだ
中央が11インチのiPad Air、左側が11インチのM4搭載iPad Pro。右は8.3インチのA17 Pro搭載iPad mini。いずれもApple Intelligenceに対応するiPadだ

むしろM3搭載のiPad AirはフラグシップのiPad Proに迫る高い性能を備えている。もはや「買うならiPad Airでいいのでは?」と思うかもしれない。しかしながら、筆者のようにiPad Proで高度な動画や音楽コンテンツの編集をしないユーザーも、Apple Pencil Proを活用する予定があるなら、「iPad Proとの決定的な違い」に注意したい。

では「決定的な違い」とは何か。それはiPad Proシリーズだけが搭載するProMotionテクノロジーの有無だ。

ProMotionテクノロジーとはディスプレイに表示するコンテンツに応じて、画面の書き換え速度を10Hzから120Hzの間でアダプティブに変える技術であり、ウェブや電子書籍のページをスクロールした時に画面のチラつきが少なくすることができる。そしてその有無により、Apple Pencilによる書き味の滑らかさが体験的にも変わる。Apple Pencil Proで手書きのメモを書く、イラストを描く作業にiPadを多用する人はiPad Proシリーズの書き味を比較してから、手に入れるべきiPadを決めるべきだろう。

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編集=安井克至

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