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北米

2025.02.28 14:00

米情報機関で「性的に露骨なチャット」、100人以上の職員がクビに

国家情報長官のトゥルシー・ギャバード(Photo by Nathan Posner/Anadolu via Getty Image)

国家情報長官のトゥルシー・ギャバード(Photo by Nathan Posner/Anadolu via Getty Image)

米トランプ政権で情報機関を統括する国家情報長官のトゥルシー・ギャバードは2月25日、国家安全保障局(NSA)のチャットルームで性的に露骨な会話を行ったとされる100人以上の職員の解雇を命じたと発表した。

FOXニュースの番組に出演したギャバードは、100人以上の職員が「国民の信頼を著しく裏切る行為に加担した」と語った。これらの職員らは、情報機関のプラットフォームを「極めて忌まわしい行為」のために使用したとされる。

ギャバードは、25日にこれらの職員を解雇するよう指示を出し、彼らのNSAの内部データへのアクセス権限を剥奪するよう命じたと語った。

X(旧ツイッター)の投稿でこの件を最初に伝えた右派の活動家であるクリストファー・ルフォは、国家情報長官が、すべての情報機関に対し、これらのチャットに関与した職員を特定するよう指示を出したと述べていた。ギャバードは、ルフォの投稿に対する返信で、この指示が事実であることを認め、「我々は、彼らが誰であるかを知っている。すでに対応を行っている」と語った。

ギャバードは、問題となったチャットの内容について詳細を明かさなかったが、彼女の報道官であるアレクサ・ヘニングはXの投稿で、この指示が「猥褻かつポルノ的で、性的に露骨なチャット」に参加したNSAの職員を対象としたものだと述べていた。

NSAはXへの投稿で、「我々は、情報機関の職員たちによる不適切な会話を認識している。任務達成のために存在するプラットフォームの誤った利用は、情報機関全体ではなく、少数の職員によって行われていた。政府のシステムの不適切な使用に関する調査を進めている」とコメントした。

物議を醸した人事

米上院は12日、トランプ大統領が情報機関のトップに指名したギャバードの人事を、賛成52票、反対48票で承認した。過去に、ウクライナに侵攻したロシアの主張に同調する発言で物議を醸したギャバードの起用をめぐっては、共和党重鎮のミッチ・マコネル上院議員らが反対にまわっていた。

マコネル議員は、反対票を投じた理由にギャバードの「判断力に関する懸念」を挙げ、彼女のロシア・ウクライナ戦争に対する姿勢や、彼女が過去に米中央情報局(CIA)の元職員でロシアに亡命したエドワード・スノーデンを擁護していたことを問題視した。

トランプが指名した中でも特に物議を醸す閣僚候補とされたギャバードは、過去にシリアの独裁者だったアサド前大統領を強く支持していたことでも知られている。彼女はまた、2022年にロシアがウクライナに侵攻した際に、米国が支援するウクライナの研究所に危険な病原体が保管されているというロシア政府の主張を拡散した。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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