ロシア軍第155独立親衛海軍歩兵旅団の突撃部隊は、装甲を強化し、不敵にも旧ソ連の旗を掲げた車両に乗り込み、ロシア西部クルスク州のウクライナ側陣地線に向けて堂々と進んできた。そして、ウクライナ軍第47独立機械化旅団が敷設した地雷原に突入した。
その後の結果は予想できるものだった。この結果はまた、クルスク州で勢いを失いつつあるロシア側による反攻を象徴するものでもあった。
昨年8月上旬、ウクライナ軍は大規模な兵力を投じてクルスク州に侵攻し、同州に戦線の突出部をつくり出した。ロシア側は3月後、突出部への本格的な反攻に乗り出した。突出部の広さは現在、650平方kmほどとなっている。
第47機械化旅団は「ロシア軍はクルスク州で第47旅団とその隣接部隊に対して再び攻撃を仕掛けてきました」と報告している。「敵は戦車十数両とおよそ1個中隊規模の兵員に縦隊を組ませ、『精鋭』とされるロシア軍第155海軍歩兵旅団を『勝利』の旗のもと突撃に投入しました」。1個中隊はおよそ100人規模だ。
地雷でロシア軍の車両の一部が爆破された。ドローンがほかの車両を攻撃し、下車した歩兵も追い回した。砲弾で衝撃を受けたのか、ロシア軍の乗員のひとりは損傷した車両から脱出し、雪原をよろよろと数歩歩いたあと、仰向けに倒れ込んだ。そこにドローンが突っ込んだ。
47th Brigade of Ukraine repels Russian attack under Soviet flags on the Kursk front. https://t.co/vcbOeMufeD https://t.co/rOvZg3ZSdQpic.twitter.com/UlaJyn1TF4
— Special Kherson Cat 🐈🇺🇦 (@bayraktar_1love) February 16, 2025
「クルスク州で前進しようとする敵の試みをすべて阻止しています」と第47機械化旅団は誇っている。
ウクライナ軍が第155海軍歩兵旅団の兵士らの殺害に歓喜するのは理由のないことではない。この旅団は昨年10月13日ごろ、クルスク州でウクライナ軍のドローン操縦士9人を捕らえ、衣服を剥ぎ、処刑していた。この戦争犯罪は、間もなく4年目に入るロシアによるウクライナに対する全面戦争で、ロシア軍による残虐行為がエスカレートしていることを示している。
突出部の北西周縁部で前線を維持している第47機械化旅団は今月、ロシア軍や援軍の北朝鮮軍の部隊による大規模な攻撃を少なくとも2回撃退している。一方、突出部の南東周縁部では今月上旬、ウクライナ軍の空挺強襲部隊が「反・反攻」に乗り出し、またたく間に数km前進した。縮小してきていた突出部は数カ月ぶりに拡大している。
0:31 51.30858, 35.16126 cluster strike on NK infantry
— imi (m) (@moklasen) February 8, 2025
0:51 51.30938, 35.17234 cluster strike on NK infantry
1:13 51.30107, 35.18528 cluster strike on NK infantry
1:25-28 51.30377, 35.17781 strikes on NK infantry @UAControlMap @GeoConfirmedhttps://t.co/IVGkeeZLVzpic.twitter.com/b0AAeqKIBk