リートンは、韓国国内の生成AI市場において最も急速度に固有の生態系を広げている。特定のサービス領域やB2Bビジネスに限定せず、日常で誰もが使えるサービスとしては、ほかにない存在感を放っている。21年4月に正式に法人を設立して以来3年の間に、シリコンバレー、主要ベンチャーキャピタル、産業銀行などから受けた累積投資金は480億ウォンに達し、今や海外でもめざましい成果を収めている。

リートンの次の目標はアラブ首長国連邦(UAE)をはじめとした中東市場だ。東南アジア地域も外せない巨大市場だ。インドネシア、ベトナムなどでは若者の人口とモバイルインフラがすでに前途洋々たる勢いとなっている。
「すでにAIはコモディティの段階に入っています。我々には、生成AIという大転換期を牽引する時代的使命があるのです」(イ)

リートンテクノロジーズ◎2021年4月設立。2014年から開催されている韓国青少年学術会議(KSCY)の運営に関連する文献検索サイトの開発、オンライン作文教室のノウハウ、オープンAIのGPT-3のテストに参加した経験を元につくられた作文ツール「リートン」がはじまり。現在は、生成AIを使った「AI検索」「AIキャラクター」「自分だけのAI」といったサービスを提供している。
イ・セヨン(李世榮)◎延世大学文献情報学科卒。リートンテクノロジーズ創業者兼最高経営責任者(CEO)。韓国青少年学術会議(KSCY)の創業者兼CEO。2014年、高校3年で始めた学術交流イベントKSCYをきっかけに、コロナ禍での曲折を経て、キーワード入力だけで文章の草案ができるサービス、リートンを開発。生成AIはいずれ電気やインターネットのように全世界に広がると確信している。
フォーブス・コリア◎フォーブス コリアは、韓国の主要日刊紙のひとつ、中央日報とフォーブスの協力関係により発行されている。企業のトップや経済界をリードする人々に、経営ノウハウや最新トレンド情報を提供してきた。イノベーションの時代の起業家精神や、危機に直面した経営者のチャレンジ、失敗を資産とした経営哲学、投資家によるダイナミックなストーリーなどを、富と成功を目指す読者に提供している。