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欧州

2025.02.08 10:00

ウクライナの「待ち伏せ攻撃ドローン」、ロシア軍将校も爆殺か

Shutterstock.com

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ウクライナ軍が公開した新たな動画には、FPV(一人称視点)ドローン(無人機)による待ち伏せ攻撃の様子が収められている。この戦術はロシア軍陣地の後方の補給ルートを走る車両を攻撃するために用いられており、兵站の妨害のほか、特定の人物を狙った暗殺(ターゲティッド・キリング)の手段としても使われているようだ。

この戦術は、通常20分足らずしか飛行できず、目標を待ち構えることが難しいというFPVドローンの欠点を補うために採用されたのかもしれない。ただ、これは同時に、まったく新しいタイプの戦争に道を開くものでもある。

ドローン3機による連続待ち伏せ攻撃

ドローンを利用した待ち伏せ攻撃というのは、実は2カ月ほど前、ロシア側のソーシャルメディアで共有された、ロシア軍の戦術について警告するウクライナのマニュアルのなかで強調されていた。わたしたちがいま目にしているのは、それをウクライナ軍自体がどのように適用しているかだ。

1本目の動画には、ロシア軍のバギーに対するウクライナ軍のFPVドローンによる一連の攻撃の様子が映っている。車両は、不足する軍用車両の代わりにロシア軍が使うことが多くなっている中国製デザートクロス1000-3全地形対応車(ATV)のようだ。
最初、FPVドローンは道路脇の雪の上に半ば埋もれた状態で駐機している。モーターは切られ、機体はカメラが道路を見渡せる向きになっている。

ATVが道路を通り過ぎた直後、0:04で数秒後の空中からの映像に切り替わり、ドローンはATVを追跡し始める。ドローンはいったんATVを追い抜いたあと旋回し、車両の風防に突っ込んでいる。

動画は2機目のFPVドローンからの映像に切り替わる。ATVに接近していくその映像によると、車両は爆発の影響で一部が焦げているが、そこまで大きくは損傷していないようだ。乗員の姿はない。遺棄されたこの車両に2機目も突っ込む。
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翻訳・編集=江戸伸禎

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