この戦術は、通常20分足らずしか飛行できず、目標を待ち構えることが難しいというFPVドローンの欠点を補うために採用されたのかもしれない。ただ、これは同時に、まったく新しいタイプの戦争に道を開くものでもある。
ドローン3機による連続待ち伏せ攻撃
ドローンを利用した待ち伏せ攻撃というのは、実は2カ月ほど前、ロシア側のソーシャルメディアで共有された、ロシア軍の戦術について警告するウクライナのマニュアルのなかで強調されていた。わたしたちがいま目にしているのは、それをウクライナ軍自体がどのように適用しているかだ。1本目の動画には、ロシア軍のバギーに対するウクライナ軍のFPVドローンによる一連の攻撃の様子が映っている。車両は、不足する軍用車両の代わりにロシア軍が使うことが多くなっている中国製デザートクロス1000-3全地形対応車(ATV)のようだ。
Special Operations Forces operators staged a ground "ambush" with an FPV drone on a Russian buggy in the Kursk region. pic.twitter.com/l4g8u4FdCA
— Mila.Alien 🇺🇦 (@mila__alien) January 11, 2025
ATVが道路を通り過ぎた直後、0:04で数秒後の空中からの映像に切り替わり、ドローンはATVを追跡し始める。ドローンはいったんATVを追い抜いたあと旋回し、車両の風防に突っ込んでいる。
動画は2機目のFPVドローンからの映像に切り替わる。ATVに接近していくその映像によると、車両は爆発の影響で一部が焦げているが、そこまで大きくは損傷していないようだ。乗員の姿はない。遺棄されたこの車両に2機目も突っ込む。