求人情報サイトのFlexJobs(フレックスジョブズ)が最近行った調査では、Z世代の約80%とミレニアル世代の約76%が、オフィスで働くよりもリモートで働くほうが生産性が高いと答えている。また、Z世代は通常、オフィス勤務とリモートワークを組み合わせたハイブリッドな勤務形態に賛同的だが、ミレニアル世代の3分の2は完全リモートを好み、その理由として、優良なワークライフバランスと柔軟性の高さが上位に挙げられている。
未経験でリモートワークを始めるには?
しかし、キャリアをスタートさせたばかりであったり、目標を達成するために新たなキャリアに転向したりする場合、エントリーレベルのリモートワークを見つけるのは難しいものだ。このような仕事は通常、トレーニングのためにオフィスで働く必要があり、完全なリモートワーク(またはオフィスよりも自宅で過ごす日数が多いハイブリッド勤務)を探すのは難しい。ありがたいことに、この難題を回避するひとつの方法として、まずフリーランスとして働き始めるという手がある。フリーランスであれば、リモートで自分の都合に合わせて自由に働ける(希望すれば、クライアントと直接会って働くこともできる)し、仕事をしながら貴重なスキルを身につけられる。フリーランスの仕事では、各クライアントが抱える新しい課題を創造性を発揮しながら解決していくことで、自分の知識やスキルを常に更新していく必要があるからだ。
実際、フリーランスの仕事では、働きながら多くのスキルを学ぶことになる。たとえば、サービスを提供するために不可欠な技術的スキルを身につけると同時に、ビジネススキルやリーダーシップ、対人スキルなども学べる。以下は、フリーランスの仕事を通じて得られるスキルの例だ。
・コミュニケーション・スキル
・感情知能(EI)
・分析的思考
・顧客を中心に据えたマインドセット
・タスク整理や時間管理能力
さらに、フリーランスの仕事を通じて生まれた成果は、履歴書やLinkedInのプロフィールにポートフォリオとして記載できるため、将来的な転職にも非常に役立つだろう。これは、2~3年の実務経験を必要とするエントリーレベルの求人に応募する際に、そもそも経験がないという問題を回避する素晴らしい方法だ。
しかし、未経験でフリーランスになったところで、どうやってクライアントに納得してお金を払ってもらえばいいのだろうか?
それは実に簡単なことだ。まずは大幅な割引料金でサービスを提供すればよい。そうして経験を積む中で、クライアントからフィードバックを集め、自分の仕事を改善していける。また、それを通じて自分の弱点を分析し、プロとしてスキルアップするための的を絞った学習計画を立てられる。ただし、安い料金でたくさんの仕事を受けすぎて自分を追い詰めないように、まずは小さなプロジェクトから始め、それぞれのクライアントにフィードバックを求めよう。そうすることで、自分の能力に自信が持てるようになるだけでなく、クライアントからの信頼や信用も高まる。