バラク・オバマ前米大統領も出演するネットフリックスのドキュメンタリーシリーズ『ワーキング ~社会を創る、"働く"の景色』の第2話で描かれているように、現代の給与では、生活費を賄うことくらいしかできない。Z世代やミレニアル世代の多くは、住宅購入の頭金を貯める余裕がほとんどなく、住宅ローンの金利も上昇しているため、マイホームは手の届かないものになってしまっている。
しかし、ありがたいことに、急成長中のギグ・エコノミーがそんな現状に対する解決策と出口を提供してくれている。私たちは今や、勤務先に昇給を懇願することなく、自分の好きなことをしながら収入を増やすことができるのだ。
しかも、それを始めるために必要なのは、あなたのポケットの中にあるスマートフォンだけだ。本稿では、スマートフォンで始められる5つのリモート副業を紹介しよう。
1. 従業員紹介プログラム
収入を大幅に上げるための1つの方法は、あなたが勤める企業が導入している従業員紹介プログラムを利用することだ。どの企業にも独自のポリシーやガイドラインがあるので、報酬はそれぞれ異なるだろう。この方法では、あなたの会社が抱えるスキルギャップを埋める手助けをし、会社が求める人材像とマッチしそうな人を紹介することで、相当な稼ぎを得られる。この副業は複数の利益を生む。あなたが選んだ人材が採用されれば、会社に利益をもたらすだけでなく、求職中の知人に勤め先を紹介することにもなるからだ。
ただし、注意しなければならないこともある。報酬目当てで条件を満たさない人を何人も紹介すると、社内でのあなたの評価や信頼が台無しになってしまう。心に留めておくべきなのは、誰もあなたにリクルーターの仕事をしろと言っているわけではない、ということだ。会社が新しい人材を探しているという話を聞いたとき、あなたの知り合いにその求人条件に合いそうな人がいるのであれば、その人を紹介すればよいのだ。
紹介する予定の人に会社の情報(もちろん機密情報は除く)を提供すれば、履歴書をより磨き上げ、採用面接での成功の可能性を高めることもできるだろう。
常日頃から、戦略的に人脈を広げようと心掛けるのはよいことだ。人脈はいつ必要になるかわからない。質の高い人材を紹介できれば、会社はあなたを信頼できる人物であり、ビジネスにおいて強力な戦力だとみなすはずだ。
この「副業」は、LinkedInやスマートフォンの連絡先から相手を選んで電話やメッセージを送り、求人が出ているポジションに興味があるか尋ねるだけでできる。相手がいま積極的に仕事を探していないとしても、新しい機会の話に耳を傾けることについては歓迎しているかもしれないので、試してみて損はないだろう。
なかには非常に手厚い報酬を用意した従業員紹介プログラムを実施している企業もある。たとえばセールスフォースは、そうした紹介に対して数千ドルの報酬を支払うプログラムを実施していることで知られている。