食&酒

2025.01.18 14:15

家でも再現できるペアリングを 麻布台ヒルズのワインショップの提案

大橋健一氏(写真左)と大越基裕氏(同右)

日本でも、ワインラバーを中心にペアリングという概念は浸透してきていて、ペアリングを提案するレストランも増えてきている。それを小売りの場面でも、気軽かつ手軽に、実際に体験して心に留めてもらい、自宅でも楽しんでもらうことがリピーター獲得にも繋がると考えた。

そうした体験価値が、大橋氏がもともと日本市場で実現したかった、ただ高級品を味わうだけではない「真の豊かさ」の提供に繋がるのではないかと考えた。
 
そんな折、森ビルから出店の提案があった。麻布台ヒルズの掲げる「グリーン&ウェルネス」という理念にも共感し、日本の将来における「ワインや日本酒の楽しみ方」という真の豊かさの提案の場として適切だと感じた。結果として、世界各地から多くの人々が集まり、ペアリング体験者のフィードバックなどからも手応えを感じ始めているという。

大橋氏が推すワイン産地は?

インタビューの最後に、大橋氏がいまお勧めするワイン産地を聞いた。

まずはギリシャ。「実は、ギリシャはソムリエ発祥の地なのです。その昔、政治を語る場において、お酒を給仕する係の人が、ソムリエのルーツだったと言われています」と説明する。

そして、世界最古のワイン産地の一つとして知られる東ヨーロッパのジョージア。「ワインを通じて、こうした文化も学んでほしい」と締めくくった。


島 悠里の「ブドウ一粒に込められた思い~グローバル・ワイン講座」
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文=島 悠里 写真=インタートワイン、島 悠里

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