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島 悠里 /Yuri Shima

ブドウ一粒に込められた思い~グローバル・ワイン講座

ワイン・シャンパンの分野で記事を執筆。米国ニューヨーク州弁護士。サンフランシスコ・ベイエリア在住。慶應義塾大学卒業後、外資系投資銀行勤務を経て、米国ロースクール留学。その後、国際弁護士事務所勤務を経て、国際機関勤務のためパリに駐在。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。ワインの国際的な資格であるWine&Spirit Education Trust(WSET)の最上位資格であるLevel 4 : Diploma取得。
【Instagram】 https://www.instagram.com/yuri_s1029/

  • シャンパーニュ地方が賑わう特別な1週間、「春の祭典」とは?

    世界中でスパークリング・ワインの人気が高まるなか、シャンパーニュも好調だ。昨年2016年、シャンパーニュの世界総出荷額は、5千億円を超え(約49億ユーロ)、過去最高値を記録した。日本でも、シャンパーニュの人気は高い。近年、日本のシャンパーニュ輸入額は毎年上昇傾向にあり、昨年は、前年比で21.3%の増 ...

  • 初めてのナパ・ヴァレー、ワイナリー観光ガイド

    カリフォルニアのワイン産地で、もっとも名が知られているのは、ナパ・ヴァレーだろう。サンフランシスコの北に位置し、車で1時間程度でナパの玄関口に到着する。日帰りでも行けるので、シリコンバレー出張やサンフランシスコ観光のときなど、ぜひ訪れてほしいお勧めのワイン産地だ。ナパには、年間350万人もの観光客が ...

  • サントリーによるボルドーシャトーのM&A、35年の軌跡とこれから

    企業のM&Aは、価格・契約交渉、政府当局の承認など案件成就までの道のりも大変だが、本当の意味で買収が成功だったかどうかは、統合後、長期にわたる成果で判断されるべきであるし、財務数値だけでは見えない効果も無視できない。クロスボーダーの案件であれば、企業文化や言語の違いなど、立ちはだかる壁はさらに高く、 ...

  • 日本ワインの発展を支える作り手たちの情熱

    日本のワインは、国内での人気の高まりも後押しし、順調に成長している。品質も向上中。それを支えているのが、作り手たちの努力と情熱だ。1月末、山梨のワイン産地を訪問した。今回は、中央葡萄酒とキスヴィン・ワイナリーの個性豊かな二人の醸造家を紹介したい。二人はともに、若い頃に海外に出た経験を持つ。そして、長 ...

  • ワイン文化の中心地、パリの老舗ワイン商が大切にする「人との絆」

    パリの真ん中、ルーブル美術館やオペラ座にも程近いところに、ルグラン(Legrand Filles et Fils)という老舗ワイン店がある。1880年創業。食料品店(エピスリー)から始まった。今でも、お菓子や保存食などの高級食品が並ぶ、開店当時と変わらぬノスタルジックな売り場が残っている。店舗がある ...

  • 生きる喜びを分かち合うという「シャンパーニュの精神」

    12月から新年にかけた今の時期は、世界中で、シャンパンがもっとも販売され、消費される。シャンパーニュ委員会の事務局長のヴァンサン・ペランさんによると、2017年のシャンパンの売り上げは大変好調で、出荷額ベースで、史上最高値に達する見込みだそう。先月末、シャンパーニュ委員会による、「生きる喜び賞」(P ...

  • 南アフリカ・ワイン:その魅力に迫る5つのキーワード

    アフリカでもワインが作られている。それも高品質なものだ。アフリカ大陸の最南端にある南アフリカは、世界7位のワイン生産国。過去5年で、ワイン生産量は20%以上の増加。輸出も順調に伸びている。近年、グローバルに注目されているワイン産地であるが、実際に訪れてみて、その品質、個性的なワインと可能性に改めて感 ...

  • ボルドーのビジネスモデル: ワインの「先物取引」とは

    前回に続き、ボルドーワインについて。今回は、その特殊なビジネスモデルについてお話したい。ボルドーワインは、独自の流通システムにより販売される。そのなかでもユニークな制度が、「プリムール」。これは、いわゆる「先物取引」で、ワインが醸造所での熟成を経て市場に出る前、すなわちワインがまだ完成していない段階 ...

  • いま、改めて考える「ボルドーワイン」の魅力

    ボルドーワインは、ブルゴーニュワインと並び、世界に数あるワインの中でも一番の知名度と歴史を誇る。ボルドーワインを買うときは、ヴィンテージ(生産年)に注目してみたい。ボルドー地方は、温暖な海洋性気候。大西洋に近く、比較的雨がよく降る。ブドウの生産量や質が天候に左右され、年ごとのバリエーションが大きい。 ...

  • シャンパンをさらに美味しく味わうための5つの知識

    前回に引き続き、シャンパンの基礎知識。今回は、シャンパンが、いかに手間ひまかけて作られ、工夫を凝らしたワインであるかがわかる、5つの項目を紹介したい。1. ブドウ品種は、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエシャンパンに使われる、主要なブドウ品種は、白ブドウのシャルドネ、黒ブドウのピノ・ノワールと ...

  • 「シャンパン通」になるための5つの知識

    「シャンパン」といえば、お祝いの席で飲むお酒というイメージを持っている方が多いかもしれない。その華やかなイメージの裏側には、歴史と人知、ブドウ栽培に厳しい天候との共存がある。いまや世界中で、シャンパンに倣い、同じブドウ品種を使って、同じ製造方法で、泡のワインが作られている。それでもなお、シャンパンが ...

  • 知られざるアメリカ・ワイン業界のM&A

    2017年8月16日に発表された、ダックホーン・ワイン・カンパニー(Duckhorn)によるカレラ・ワイン・カンパニー(Calera)の買収は、ワイン業界を驚かせた。カレラは、仏ブルゴーニュの名門ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)で修業したジョシュ・ジェンセンによって1975年に設立され、 ...

  • 頭で飲むワイン「法律とワインの意外な共通性」

    「ワインのテイスティング」というと、感覚的・直観的なものに思われるかもしれない。もちろん、それも大事だ。しかしワインにまつわる様々な理論を学び、知見を深めたうえで、考えながらグラスの中のワインと向き合っていると、頭の中の知識と目の前のワインが結びつく瞬間がある。「ワイン」をロジカルに分析するのだ。こ ...