インセンティブを用意する
親切な言葉だけでなく、魅力的なインセンティブを提供することで、社員のやる気を高めよう。例えば、売上が最も高かった社員には、旅費全額負担の旅行をプレゼントするなどだ。また、成績優秀者には現金やトロフィー、有給休暇を与えることもできる。その他のインセンティブとして、役員との昼食会、ギフトカード、在宅勤務日などがある。演劇やコンサート、スポーツイベントのチケットを贈れば、社員は仕事以外のことに興味を持つことができる。スパの日やハッピーアワーも、チームがリラックスして活力を取り戻すのに効果的だ。ジムの会員権を与えたり、フィットネス・クラスのスポンサーになったりすることで、健康とフィットネスを促進するのも良いだろう。
社員が個人的にもプロフェッショナルとしても向上し続けられるよう、質の高い研修プログラムのインセンティブを提供しよう。社員が資格取得コースを修了したり、大規模な会議に出席したりするためのスポンサーになることも、社員と会社の双方に利益をもたらす長期的な投資となる。成績の悪かった社員の特権をなくすのではなく、インセンティブを提供することに重点を置き、建設的なフィードバックを提供することで、社員それぞれが同じ機会を享受できるようにするのだ。
測定と改善
潜在的な対立や論争を避けるために、測定基準をリアルタイムで共有することを実践してみよう。こうすることで、社員は自分の業績がどのように評価されているかを知ることができ、自分の努力に見合った報酬を得るチャンスが平等にあると感じるだろう。また、透明性を保つことで、会社に対する信頼も高まる。そうして選んだ活動や表彰制度が今も機能しているかどうか、定期的に見直すことも忘れてはならない。社員からフィードバックを集め、現在の制度を改善する新たな方法を探ってみよう。また、そうした制度を設けた当時の目的がまだ有効であるかどうかのチェックも忘れてはならない。社員の離職率を下げることに重点を置きたいのか、営業チームの収益増加を促したいのか、それともチームの協力体制を強化したいのか。目標そのものを理解し、目標とのギャップを特定することで、職場での健全な競争を維持しながら、時間とリソースを節約することができる。
競争は、社員の間に緊張や対立を生む可能性がある一方で、それは正しく管理さえすれば生産性と成長を促進してくれる。インセンティブを伴う、多様で、魅力的なチームアクティビティを実施し、ピア・ツー・ピアの表彰制度を築き、結果を継続的にモニタリングすることで、社員のモチベーションを高め、ビジネスの成功をより多く生み出す競争環境を育むことができるだろう。
(forbes.com原文)