欧州

2024.12.03 09:00

第一次大戦式で「ドローン狩り」のウクライナ練習機、戦闘再開か

26日にオデーサ上空を長時間飛行したとされるYak-52が、1000Lもの燃料を消費したという点は引っかかる。Yak-52は最も燃料を積めるタイプでも、既設タンクの最大容量は280Lだ。

このYak-52が実際に3回分の燃料を使い、補給のために少なくとも2回基地に戻ったのだとしたら、搭乗員は急上昇や急降下、急旋回といった激しい運動をさせてオルランを付け回していたに違いない。

新たな写真や動画が共有されれば、Yak-52出撃の新ラウンドについて追加の手がかりを得られるだろう。一方で、搭乗員やファンが積極的な投稿を控えるかもしれないと考えられる理由もある。この夏、このYak-52が世界的に有名になったあと、ロシア側は7月にその拠点と思われる飛行場にミサイルを撃ち込み、機体の破壊を試みたもようだ。
その後、Yak-52がソーシャルメディアから忽然と姿を消したのは、機体がひどく損傷したことを示唆しているようだった。Yak-52は実際に損傷し、この秋まで修復が行われていたのかもしれないし、損傷は免れたものの、搭乗員らがしばらくは目立たないようにしたのかもしれない。あるいは、そもそも攻撃を受けた飛行場に駐機していなかった可能性もある。

いずれにせよ、今回の報告が正確であれば、Yak-52によるドローン狩りの新たなシーズンが始まったということになる。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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