Canvaが自らプロのデザイナーやクリエイターを支援する活動にも取り組んでいるという。アダムス氏に詳細を聞いた。
「昨年に2億ドル規模のクリエイターファンドを立ち上げました。プロのクリエイターにより提供される作品がCanvaのAIモデルの学習に使われた場合、都度その対価を支払う仕組みがあります。Canvaのユーザーが利用できるテンプレートについても、プロのグラフィックデザイナーにイラストレーター、フォトグラファーなどが手がけた作品が使われるたびにインセンティブをお支払いしています」
Canvaが次に目指す道は「AIテクノロジーとのより深い統合を実現すること」なのだとアダムス氏は語った。
「今後もCanvaによるユーザー体験の随所にAIテクノロジーを統合します。AIがあらゆるユーザーによる創造を支援できるように、Canvaのプラットフォームを丁寧に整備したいと考えています。また教育現場でCanvaをより広く使っていただけるように働きかけたいと思っています」
Canvaは日本におけるユーザー拡大にも力を入れている。日本にはローカルマーケティングチームの拠点もある。2024年には初めて日本で「Make it Unbelievable」と題したブランド・キャンペーンが展開され、北野武と劇団ひとりを起用したビジュアル広告も話題を集めた。来年もCanvaの勢いに注目したい。
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