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2024.12.02 10:30

すべてのクリエイターを支援するCanvaのAI戦略、デザインの民主化を目指す

アダムス氏によると、ドリームラボは他社によるテキストからの画像生成を得意とするAIモデルよりも「パワフルで高速でありながら、解像度と精度の高い画像データが生成できる」という。CanvaのチームはPhoenixの優れたパフォーマンスに惚れこみ、Leonardo.AIを傘下に収めてからわずか数カ月の間にプラットフォームに組み込んでしまった。アダムス氏はドリームラボの特徴について、次のように説明を続ける。

「コンセプトアートから水彩画、写実的なもの、3Dレンダリングまで、さまざまなスタイルの画像が生成できます。生成する画像のテイストについて、特に国や地域の文化に合わせた最適化はまだ行っていませんが、基本の対応力が高いAIモデルなので、あなたが思い描くアイデアを正確に反映できると思います」(アダムス氏)

プロのクリエイターも信頼を置くCanva

今夏から提供を開始したCanvaエンタープライズの滑り出しも好調だ。アダムス氏は「大企業のビジュアルコミュニケーションを統合管理しながら、生産効率の向上に欠かせないAIツールを数多く取りそろえている」と胸を張る。例えばエクスペディアでは社内のデザインチームがCanvaを導入したところ、社内のさまざまな部門が必要とするビジュアル・コミュニケーションツールを自分たちで作れるようになったことで、デザインチームが企業全体の大きなプロジェクトに専念できているという。

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Canvaはデザインのプロフェッショナルからのハイレベルな要望にも応えながら、プラットフォームの継続強化を進めてきた。今年の3月にCanvaはグラフィックデザイン、デジタル写真編集のクリエイター向けソフトウェアを開発・提供する英Serifのクリエイティブスイート「Affinity」を買収した。アダムス氏は「Canvaのプラットフォーム全体で、デザインのビギナーからプロフェッショナルまでシームレスな体験を提供するために、Affinityの買収はとても意義ある決断だった」と振り返る。そして、Canvaは誰でも簡単に使えるデザインツールを提供するだけでなく、AIテクノロジーでプロのクリエイターを支援するプラットフォームとしても成長すべきだとアダムス氏は強調している。
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編集=安井克至

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