アダムス氏によると直近の2〜3年の間にCanvaをオフィスに導入する大規模な企業が約2倍に増えたという。Canvaを採用する著名な企業・団体にはヒューレット・パッカード、ニューヨーク証券取引所、DHL、アトラシアン、エクスペディア、Docusignなどがある。
独自のAI画像生成エンジン「ドリームラボ」は高い精度に自信
2024年10月にはCanvaに含まれるビジュアルツールキットの大規模アップデートを発表した。―強化されたマジック作文、投票&クイズ、インタラクティブなグラフ、AIを活用したホワイトボードなど、今回のアップデートでは注目すべき40件以上の新機能がある。
本稿で注目するCanvaの新しいAI機能は「ドリームラボ」だ。ユーザーがテキストプロンプトから入力したキーワードに沿ってAIが画像データを自動生成する。アップデートによる提供開始後から、ビジュアル・コミュニケーションにかかる費用と時間のコストを抑えながら、リッチな素材を内製したい企業系のクライアントから多くの引き合いがあるという。
プロンプトに入力したテキストのイメージに沿った、高解像で高品位な画像をAIが生成知る「ドリームラボ」
今回のアップデートを実施する前から、Canvaにはテキストから画像を自動生成するAIツールが組み込まれていた。前世代のツールはStable Diffusionをベースにしていたが、ドリームラボの立ち上げに際して、Canvaは同じオーストラリアのシドニーで創業したAIスタートアップのLeonardo.AI(レオナルド)を買収。同社が開発したAIモデルのPhoenix(フェニックス)を基盤にしたツールを作り直した。