・ネガティブな思い込みを疑う
拒絶されたという認識、自尊心の低下、所属感の減弱という悪循環から抜け出すには、自分でつくり上げた物語を疑い、自分の価値は、社会的なつながりの数や質によって決まるものではないことを思い出す必要がある。自分がそこに属していないように感じるからといって、本当にそうとは限らない。まだ適切なつながりは見つかっていないかもしれないが、それは決して、今後も見つからないということを意味するものではない。社会的交流を、拒絶される可能性として捉えるのではなく、出会いのチャンスとして捉えるように、考え方を変えよう。
・つながりを求める姿勢を持ち続ける
深い関係はかけがえのないものだが、ちょっとした交流でも、所属感を育むことができることを覚えておいてほしい。まずは、リスクの低い小さな交流から始めて、少しずつ慣れていこう。地元の商店主と笑顔や言葉を交わしたり、地域のイベントでボランティアをしたり、気のおけない家族や知人と連絡を取ったりするといい。このような交流が心理的なウェルビーイングを高め、社会的交流は安全でポジティブなものだという考え方を強化していく。
・自信を取り戻す
小さなことで良いので、自信と自己意識を回復させる何かを、毎日実行しよう。趣味に没頭したり、アート作品をつくったり、運動したり、新しい服を試したり、アイデアがあれば挑戦してみるといい。こうした自分のための小さな行動が、自分自身に投資する価値があることを思い出させてくれる。
・支援を求める
メンタルヘルスの専門家は、所属感の減弱を掘り下げ、ネガティブな考えを解きほぐし、自信を取り戻すための安全な場を提供してくれる。同じような関心や価値観を持つ人々が集まるコミュニティーに参加するのもおすすめだ。
所属感の減弱は、苦痛を伴う、深い個人的な体験であり、自分自身と他者に対する見方を変えてしまう。こうした感情の根本原因を理解して対処することで、人間関係に対する見方を再形成することができる。あなたも、他の人と同じように、つながりを持ち、コミュニティーに参加する価値があることを忘れないでほしい。
難しいと思うかもしれないが、人生のどの段階であっても、心を開けば、有意義な友情を見つけることができる。すぐ近くで何か(あるいは誰か)が待っていたことに、驚くこともあるだろう。
深い友情を築くには、しばしば勇気と忍耐が必要になる。特に、過去の経験から、失望を予想するようになっている場合はそうだ。しかし、つながりへと向かう一歩一歩は、自分を思いやり、回復していく行為であり、私たち皆が求めている「本当の愛情」へと扉を開くものなのだ。
(forbes.com 原文)