ジャガイモ形の衛星
5月、NASAの木星探査機ジュノーから、大赤斑の上空にある衛星アマルテアを捉えた画像が地球に送られてきた。NASAによると、小さなジャガイモ形の衛星アマルテアは直径わずか約170kmで、太陽系で最も赤い天体だという。赤色を帯びているのは、衛星イオからの硫黄による汚染が原因の可能性がある。また、アマルテアは太陽から受ける熱を上回る量の熱を放射している。この熱の発生原因は、衛星の核で生じる誘導電流の可能性がある。だが、アマルテアは12時間足らずで木星を公転しているため、木星の重力によって生じる潮汐応力により、内部で大きな摩擦と熱が発生することに起因する熱である可能性もある。
惑星科学者がこの衛星の探査機画像を見ることができたのは、NASAのガリレオ探査機による撮影が行われた2000年以来24年ぶりだった。ガリレオの画像では、アマルテアに衝突クレーターや丘や谷があることが明らかになった。
(forbes.com 原文)