宇宙

2024.08.02 18:00

ペルセウス座流星群のピーク、スーパー・ブルームーン、プレアデス星団が楽しめる8月の夜空

2024年のペルセウス座流星群はまもなくピークを迎える(Getty Images)

2024年のペルセウス座流星群はまもなくピークを迎える(Getty Images)

8月は北半球に暗い夜空が本格的に戻ってくる。暗くなるのが早くなるほど、星空観賞がしやすくなる。火星と木星が接近し、毎年恒例のペルセウス座流星群がピークを迎える今月はイベント満載だ。

2024年8月の夜空で星や月の観察するために知っておくべきことを以下に紹介する。

三日月と地球照

時期:8月6日(火曜日)~9日(金曜日)の日没直後
場所:西の空

毎月起きていることなのだが、西の空に低く浮かんだ三日月をじっくり見たことがどれほどあるだろうか。それは新月の後数日間の夕暮れ時に見られるすばらしい光景だ。双眼鏡を持っている人は、月の「暗い側」に向けて見てほしい。微かに輝く「地球照」が見えるだろう。これは太陽の光が地球の海に反射して月を照らす現象だ。

ペルセウス座流星群のピーク

時期:8月12日(火曜日)深夜から13日(水曜日)明け方
場所:全天。みんなが大好きなこの流星群はピーク時に1時間当たり40〜50個の「流れ星」を見せてくれる。

月が真夜中前に沈むこの夜は、流れ星の観察に最適だ。流星群の放射点(見かけ上流れ星が飛び出す点)があるペルセウス座は深夜すぎに空高く昇る。これらの「流れ星」は、スイフト・タットル彗星が太陽系に残した塵やデブリが地球の大気と衝突した結果だと考えられている。

木星と火星の接近

時期:8月15日(木曜日)未明
場所:東の空

この日の未明に東を見ると、2つの惑星が大接近するところが見える。木星と火星は約0.3度の距離まで近づき、肉眼でも双眼鏡でも望遠鏡で見てもすばらしい景色だ。ただし同じように見えるわけではなく、木星は火星よりおよそ20倍も明るい。

スーパー・ブルー・スタージョンムーン

時期:8月20日(月曜日)の月の出
場所:月が昇る東の空

2024年に4回ある「スーパームーン」の最初となる今月の満月(スタージョンムーン)は大きな注目を集めるだろう。理由はこの満月が楕円軌道上で地球にわずかに近いという事実だけではなく、2024年で唯一の「ブルームーン」であるためだ。

ただしこの用語には2つの意味がある。昨年のブルームーンは暦上のある月で2番目の満月のことだったが、今年は天文学者が好む定義によるものであり、ある天文学的な季節(春分・夏至・秋分・冬至で区切られた季節)で満月が4回ある場合、そのうち3番目の満月をブルームーンと呼んでいる。

2023年8月31日、エジプト・ギザで撮影されたスーパームーン(Mohamed Elshahed/Anadolu Agency via Getty Images)

2023年8月31日、エジプト・ギザで撮影されたスーパームーン(Mohamed Elshahed/Anadolu Agency via Getty Images)

月と土星が接近

時期:8月20日(火曜日)と21日(水曜日)の夜
場所:東の空

9月の「衝」に向けて明るく輝く土星は、ますますその魅力を増している。同夜、土星は「スーパームーン」を過ぎて欠け始めた月のすぐ近くで輝く。

下弦の月とプレアデス星団

時期:8月25日(日曜日)深夜から26日(月曜日)明け方
場所:東の空

この日の深夜、下弦の月(半月)が美しい星団を訪れる。月は東の空にプレアデス星団(別名「七姉妹」、和名「すばる」)とともに昇ってくる。肉眼でも双眼鏡で見てもすばらしい光景を楽しめるだろう。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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