さらに、5億ドル(約768億6000万円)がITSI(国際技術安全保障・イノベーション基金)に割り当てられ、メキシコ、コスタリカ、パナマ、インドといったパートナー国へのニアショアリング(近隣国へのアウトソーシング)やフレンドショアリング(友好国へのアウトソーシング)プロジェクトが支援される予定である。
数字で見るエヌビディア
6月に時価総額3兆ドル(約461兆2000億円)を突破したエヌビディアに注目が集まっている。IDCのマリオ・モラレスによれば、今やエヌビディアは世界の半導体収益の10%以上を占めるAIチップの巨人であり、インテル、サムスン、アップル、クアルコム、SKハイニックス、ブロードコム、AMD、マイクロン、STマイクロエレクトロニクス、インフィニオン、テキサス・インスツルメンツ、ソニー、NXPといった企業とともに、昨年末の時点で世界の半導体収益の72%を占めているという。エヌビディアの収益が粗利益率76%で221億ドル(約3兆4000億円)に急上昇したのに対し、インテルの同期間の収益は粗利益率46%で154億ドル(約2兆4000億円)にとどまり、AIに多くの期待が寄せられていることが改めて示されている。
シーは、TSMCのCEOであるCCウェイの発言を引用し、エヌビディアがなぜこのような高い粗利を達成できたのか説明している。同社は、AIチップを600~700ドル(約9万2000円〜約10万8000円)で調達し、20万ドル(約3074万円)で販売しているため、有利な価格設定によって高い利益率を実現できているのだ。
ブームが続けば、サプライヤーがより大きな利益を得られるように価格が上昇する可能性があるとウェイは述べている。
(forbes.com 原文)