既存のFPVドローンを既存の防空レーダーのネットワークとリンクさせ、ソフトウェアを追加して空中目標をロックオンするというのは、理論的には単純だが、こうしたプロジェクトを実現するには通常、数年の時間と数百万ドル以上のコストがかかる。
ウクライナを見習う米国
しかし、ブレイブ・ワンと米国防総省の国防イノベーション・ユニット(DIU)が共催した「ウクライナにおけるドローンの未来」という会議で、ある登壇者は、ウクライナでは「北大西洋条約機構(NATO)が3カ月、あるいは3年かけてやるようなことを3日でやっています」と語っている。米政府は「レプリケーター」プログラムでクライナのドローン開発ペースに倣おうとしている。これは米国のこれまでのドローン開発や導入とは大きく異なるアプローチだ。
ウクライナ軍によるドローンを用いた迎撃はたしかに目覚ましい。しかし、本当に注目すべきなのはむしろ、ウクライナのその開発スピードだろう。
(forbes.com 原文)