欧州

2024.07.05 09:30

ウクライナの航空基地に3日連続の攻撃、MiG-29戦闘機被害 危険な損失ペースに

ウクライナ空軍のMiG-29戦闘機。2017年7月、キーウ州バシリキウ(Volodymyr Vorobiov / Shutterstock.com)

それはまた起こった。

3日連続で、ロシア軍のドローン(無人機)が妨害を受けずウクライナの航空基地の上空に飛んできた。ドローンがしばらく偵察監視活動を行ったあと、数発のミサイルが撃ち込まれた。ウクライナ軍の貴重な軍用機少なくとも1機が撃破されたもようだ。

ウクライナ空軍の防空危機は深刻の度合いを増している。ロシア側から基地に飛来するドローンを落とせるようにならない限り、ウクライナ空軍は容易に代替できない軍用機を今後も失い続けることになるだろう。

航空基地に対する連日の襲撃にウクライナ軍の指揮官は動揺しているに違いない。

最初の襲撃はおそらく1日のことだった。ロシア軍のドローンは、国境から150kmかそこらのウクライナ中部ポルタバ州にあるミルホロド空軍基地に、ウクライナ空軍のSu-27戦闘機6機が白昼、露天駐機されているのを見つけた。ロシア側からイスカンデル弾道ミサイル1発が猛スピードで飛来し、Su-27を2機撃破した
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2日にも同じような襲撃があった。今度は、ミルホロド空軍基地のすぐ東にあり、同じく国境から150km程度しか離れていないポルタバ州のポルタバ航空基地にロシア軍のドローンが現れた。数時間の偵察監視後、やはりイスカンデル1発が撃ち込まれた。ウクライナ陸軍航空隊のMi-24攻撃ヘリコプター1機が、撃破は免れたかもしれないが損傷した。

そして3日、ロシア軍はウクライナ南部の前線からわずか70kmほどの南部ドニプロペトロウシク州クリビーリフ近郊のドルヒンツェベ空軍基地を再び狙った。ドローンでまず偵察監視し、イスカンデルとみられるミサイル最大3発を撃ち込んだ。

ロシア軍のドローンが撮影した映像から2つの「機体」の破壊が確認できる。ひとつはMiG-29戦闘機のようだ。もうひとつはSu-25攻撃機のように見えるが、こちらはデコイ(おとり)だろう。というのも、昨年11月にロシア軍が同じドルヒンツェベ空軍基地で攻撃したSu-25のデコイと形状が一致するからだ。
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翻訳・編集=江戸伸禎

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