北米

2024.06.16 08:00

父の日の売上、厳しい懐事情を反映し過去最高の昨年に及ばず 米国

プレゼントを買ったり祝ったりするという人の予算は平均189.81ドル(約2万9860円)で、過去最高だった昨年の196.23ドル(約3万870円)にわずかに及ばない。今年、父の日に最も金を使うと見込まれているのは25〜34歳の消費者で、予算は平均275.67ドル(約4万3360円)だ。

プレゼントとして最も人気があるのはグリーティングカードで、58%の人が購入を予定している。次いで多いのが衣料品(54%)で、お出かけ(52%)、ギフトカード(48%)、パーソナルケア商品(31%)と続く。

プレゼントを購入する人の4分の1以上(27%)が、スポーツの試合やコンサートのチケットなど体験型のものを贈る予定だが、この割合は昨年の29%からわずかに減った。

また、42%の人が商品の定期購入を贈ることに関心を持っており、NRFの質問項目に初めて加わった2019年の34%から上昇した。

ネット購入が主流

プレゼントの購入場所として最も利用が多いのは引き続きネットで、昨年の43%とほぼ同水準の42%。次いで百貨店(38%)、ディスカウントストア(24%)、専門店(22%)、地元・中小の店(19%)となっている。

NRFのマシュー・シェイ社長兼最高経営責任者(CEO)は「父の日は、暮らしの中で好ましい役割を果たしてきた父親や父親的な存在の人に感謝を示す機会だ」と話す。「この特別な日に消費者が感謝を伝えたい人に贈る最適のプレゼントが小売店には必ずあるはずだ」とも話す。

プロスパーのエグゼクティブ・バイス・プレジデント(戦略担当)のフィル・リストは「プレゼントに費やす額は過去最高となった昨年とほぼ同水準ではあるが、それでも新型コロナのパンデミック前を大幅に上回っている」と話す。「特に衣料品、パーソナルケア、工具・家電製品、電子機器、リフォーム関連用品、ギフトカード、外出においてはそうで、これらはすべて2019年以降に5億ドル(約786億円)以上増えている」と指摘している。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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