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2024.06.15 09:00

成功した起業家やプロが「あえて」AIを使わない理由

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現在では、多くの企業の創設者が事業にAIを活用しており、その傾向は強まる一方だ。半数以上の企業が、2024年にAIを自社の業務過程に取り入れることを計画している。そのために導入する方法を学び、ツールをテストし、手助けしてくれるコンセルタントを雇っている。しかし、今や77%以上の企業がAIを利用しているかその導入を検討しているにもかかわらず、それが本当に自分たちのためになるのかと疑問をいだいている企業もある。

専門的な分野で活躍しているプロフェッショナルの中には、さまざまな理由からAIをまったく利用しないという人もいる。成功している創業者やビジネスリーダーに、なぜ自分の仕事にAIを使おうとは思わないのか、その理由を聞いてみた。彼らの答えにあなたは驚くかもしれない。

仕事にAIツールを使おうとは思わない創業者やビジネスリーダー

Punchline Copy(パンチライン・コピー)の創業者であるリアナ・パッチは、彼女自身のことを「おもしろいコピーを専門とする変換コピーライター」と表現する。「まだ、今のところ、私が創るものとAIツールが作れるものの間には、かなり広い溝がある」というパッチは、AIツールのChatGPTが作り出すジョークを評価していない。「AIのジョークは正確に言えばジョークではありません。それはジョークの形をした文章です」。笑いごとではない。

ミナ・リザニンはニューヨークを拠点とするML Interiors(MLインテリアズ)の創業者だ。彼女はAIツールの使用を完全にやめた。AIで作成されたものが少しも良いと思えなかったからだ。「Midjourney(ミッドジャーニー)は、AIが画像を生成するということで、最初はとてもクールに思えました。しかし、ほとんどの場合、生成された画像は現実的ではなく、時にはイスの脚が5本あるというような間違いも見られました」と、リザニンは説明する。インテリアをデザインする会社にとって、これは明らかに問題だ。

ビジネスコンサルタントのサマンサ・ケリーは、AIで生成されたコンテンツのスタイルが好きではないという。「多くの人がLinkedInの記事や投稿を書くためにAIを使っていることに驚きます!」というケリーは、それが「偽りの経済」、つまり手間や時間を節約しているつもりで、実は無駄なことだと考えている。「人間の温もり、共感、知識、熱意に勝つことはできません」少なくとも、今のところは。
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翻訳=日下部博一

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