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2024.06.10 11:15

事業承継はチャンス 入山章栄がMCの「賢者の選択 サクセッション」と発信連携

「賢者の選択 サクセッション」

早稲田大学ビジネススクールの入山章栄教授がメインMCを務め、事業承継の新しいあり方を探る番組「賢者の選択 サクセッション」。Forbes JAPANのスモール・ジャイアンツ プロジェクトとコンテンツの発信面で連携を始める。6月10日からForbes JAPAN Webで記事配信をスタート。

賢者の選択 サクセッションは、事業承継総合メディアとして2022年からテレビ放送(BS12)とYouTubeでの動画配信、ウェブサイトでの発信をしている(YouTubeチャンネルはこちら)。単に事業を受け継ぐだけでなく、次の世代へ新しいビジネスの形をクリエイティブにつくり出して承継する事例を「事業創継」と名付け、それを成し遂げた「賢者」とともにそのあり方を考えていく。これまでに星野リゾート社長の星野佳路や三菱鉛筆社長の数原滋彦などが出演し、知られざる承継秘話が語られた。

「事業承継は社会問題であり、チャンス」と明言する入山教授。近年は事業承継の手段としてM&Aが注目されるが、入山は「承継者が若い視点、新しい視点で会社に新しい価値を吹き込んで『第2創業』を実現することが大切ではないか」と考える。入山が「第2創業」について語るインタビュー記事(全4回)はこちらから。

リアルな事業承継とエコシステムに注目

番組の見どころを聞くと、入山教授は「賢者の選択は非合理なんです」と語り始めた。

「合理的な面は教科書に載っている話ですが、実際の事業承継となると、家族間や組織内のドロドロした問題が非常に多い。通常、メディアでは事業承継の綺麗な面しかなかなか表に出てきませんが、毎回収録では1時間半~2時間ほどゲストにじっくりとお話を聞いています。その結果、めちゃくちゃリアルなインサイドストーリーを知ることができるのが大きな見どころです。日本中で事業承継に悩む人たちが多くいるなかで高い共感を得られるのではと思っています」

また、番組では同族企業の承継だけでなく、例えば生命保険のスキームを使った事業承継支援を手がけるアクサ生命や、地方で脱炭素社会に向けてM&Aを推進する三井松島ホールディングス(本社・福岡市)など、多様なプレイヤーの事例を紹介している。入山は「事業承継の事例ではどうしても承継する経営者だけに焦点が当たりがちですが、この番組の特徴はその周りのエコシステムプレイヤーにまで焦点を当てていること。私自身さまざまな承継方法を知ることができ、興味深い事例ばかりです」と語る。

ここには入山の課題感もある。「スタートアップの創出も大切ですが、日本企業の99%は中小企業であり、その多くが同族企業なので、やはりそこが承継で変わっていくことが一番重要。事業承継のエコシステムをもっと広げて行かなくてはいけないんです」。

Forbes JAPAN Webでの配信第一弾は、誰もが知る通販番組を生み出したカリスマ創業者が率いた「ジャパネットホールディングス」の事業承継秘話を紹介する。2代目社長の髙田旭人自らが、カリスマ創業者の父との対立や、承継成功の鍵を赤裸々に語る。

▶︎「賢者の選択 サクセッション」記事をチェック!

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