原告のジャステン・リペレスは、3月7日のコンサートでマドンナがステージに現れたのは午後10時であり、彼が購入したチケットに記されている予定開始時刻を1時間半も過ぎていたとして、マドンナとコンサートのプロモーターであるライブ・ネーションを相手取り、ロサンゼルスで訴訟を起こした。
リペレスはまた、会場が不快なほど暑く、これはマドンナが「空調を稼働させることを拒否した」ためであり、この暑さのせいで「身体の具合が悪くなった」と主張している。
原告によれば、このコンサートを観覧中に「ポルノ映画が作られているのを観ているような気分」になったという。マドンナのショーでは「トップレスの女性がステージ上で性行為のまねをする」場面があり、マドンナがコンサートの観客に「警告なしにポルノグラフィを見せた」とリペレスは主張している。
リペレスは1枚500ドル(約7万9000円)のチケットを4枚購入したと伝えられており、契約違反、過失による不当表示、不正競争、虚偽広告、精神的苦痛を訴え、損害賠償とチケットの払い戻しを求めている。
マドンナはこれまでにも2度、セレブレーション・ツアーの公演開始が遅れたとして、同様の訴訟を起こされている。
1月にはコンサートの来場者であるマイケル・フェローズとジョナサン・ハッデンが、昨年12月にブルックリンで行われたマドンナのショーで、開演予定時刻の午後8時30分を2時間以上も過ぎてから、マドンナがステージに現れたとして訴訟を起こした。原告は、歌手であるマドンナ、会場となったバークレイズ・センター、プロモーターのライブ・ネーションを「虚偽広告、過失による不当表示、不公正で欺瞞的な取引慣行」で訴え、終演時間が遅くなったため、利用できる公共交通機関の選択肢が限られ、翌日ファンが「早起きして仕事に行くこと」の妨げになった可能性があると述べている。
マドンナとライブ・ネイションは、12月13日のブルックリン公演が技術的な障害の影響を受けたために開始が遅れたと述べ、この訴訟に「強硬に立ち向かう」と誓っている。