音楽

2024.06.02 18:00

マドンナがまた訴えられる、コンサート開始の遅延と「ポルノを見せられた」と

さらに昨年12月のワシントンD.C.公演では、マドンナが予定開演時刻から2時間以上も遅れてステージに現れたとして、エリザベス・ハルパー・アセフィ、マリー・コノボイ、ネスター・モンテJrの3名が4月にマドンナとライブ・ネーションを訴えた。

原告は、マドンナがコンサートで「口パク」していたこと、会場内を「暑く不快な温度」に保ったことについても訴えている。訴状によれば、マドンナは12月18日にワシントンD.C.で行われたショーで観客にこう言ったという。「遅れてごめんなさい……いえ、謝ることじゃない。わたしはいつも遅れる。それがわたしなの」

2019年にも、マイアミ公演が遅れたことを理由に原告のネイト・ホランダーがマドンナを訴えたが、1カ月後に訴えを自発的に棄却した。

「道理をわきまえたコンサートの来場者、そしてマドンナのファンなら間違いなく、主要なアリーナコンサートでショーの主役であるマドンナが、チケットに記された開演時刻にステージに登場することを期待していた人はいない」と、マドンナのチームは4月に提出した1月の訴訟に対する却下申し立てで述べている。さらに、チケットの「どこにも」マドンナが午後8時30分にステージに現れるとは書かれていなかったと付け加えた。

米ビルボードの興行収入ランキング「Boxscore(ボックスコア)」は、ビルボードに報告された2023年10月1日から2024年3月31日までに行われた公演のデータに基づき、マドンナを当期中間報告における3番目に興行収入の多かったアーティストとして挙げている。67公演で推定1億9000万ドル(約300億円)の興行収入を上げたマドンナは、2億3100万ドル(約363億円)のU2、1億9600万ドル(約308億円)のピンクに次ぐ順位となった。

なお、このランキングにはテイラー・スウィフトの「THE ERAS TOUR」は含まれていない。スウィフトはツアーのデータをビルボードに報告していないからだ。

マドンナは5月4日にリオデジャネイロで行われた無料コンサートでセレブレーション・ツアーを締め括った。このコンサートには推定160万人以上の動員があったとされ、2006年に同じくブラジルで150万人のファンを集めたローリング・ストーンズを上回り、ライブ・ネーションによれば「あらゆるアーティストの単独コンサートとしては過去最大」となったという。

forbes.com 原文

翻訳=日下部博一

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