基準が10%から51%に引き上げられることによって、ハワイ産ブランドとして販売されているコーヒーの品質は向上する可能性があるものの、それが店頭価格にどのような影響を与えることになるかは、まだ不明だ。
現在、ハワイ産コーヒーを最も手頃な価格で購入する方法は、ブレンドされているコーヒー豆のパッケージを買うことだ。
例えば、コナ・コーヒー100%のコーヒー豆は、4オンス(約113g)入りの袋が17.99ドル(約2800円)で販売されている。一方、コナ・コーヒーが10%含まれている「コナ・ブレンド」として販売されているコーヒー豆は、7オンス(約200g)入りの袋が9.49ドル(約1500円)で買える。
この法案による変更に反対している人の中には、手頃なブレンドの価格が上昇することで消費者の選択肢が減り、おそらくコーヒー生産者全体の売り上げも減るだろうという人がいる。
現在の法律でも、ブレンドに含まれているハワイ産コーヒーの量を明示することが義務づけられているため、騙される人はいないと、メネフネ・コーヒー社のナネキ・アストロノモは述べている。同社は100%コナ・コーヒーから30%のコナ・ブレンドまで、さまざまな商品を販売している。
この法案をさらに推し進めて、基準をさらに高い75%あるいは100%にまでしようとする試みは、支持を得られなかった。
この51%規定は、2027年7月1日に施行される。まだ数年先のことなので、その日がもっと近くならないと、価格設定にどのような影響が出るか、コーヒー生産者がどのような製品を提供することに決めるか、正確にはわからない。
しかし、10%のブレンドが販売されなくなることは確かだ。もし、コナ・コーヒー10%入りのブレンドがお好みなら、手に入るうちに買っておこう。
(forbes.com 原文)