高くつく誤り
もしこの情報を鵜呑みにしてしまうと、やたらと早く起きして損をするか、よくても期待していたよりもはるかにつまらないものを見ることになるだろう。惑星を観察しようとしたこともないであろう多数のライターたちが誤解したその情報源は、スマートフォン向けプラネタリウムアプリ「Star Walk」のようだ。Star Walkの記述は、同社のアプリで何が見えるかという情報に基づくものであり、実際の空で何が見えるかではない。問題となっているのは、ある事実を明確に伝えていないことだ。実際に見えるのは2つの惑星だけで、どちらも特別明るくもなく、魅力的でもないのだ。
下の星図は、6月3日の夜明け前のもので北半球のどこからでもほぼ同じように見える(これは東京から見たところ)
果たして「すばらしい」だろうか?
実際に見える2つの惑星
まず、「惑星パレード」は、広大な空を横断して起きる。その日、太陽がまもなく昇り、空が明るくなり始めるころ、それぞれの惑星を肉眼で見られるリアル世界におけるチャンスは以下の通りだ。・木星:見るのは困難。太陽に非常に近い
・水星:見るのは困難。暗く、太陽に非常に近い
・天王星:巨大な望遠鏡と多大な忍耐が必要
・火星:肉眼で見える(ただし暗い)
・海王星:巨大な望遠鏡と多大な忍耐が必要
・土星:肉眼で見える(ただし暗い)
月が主役の座をさらう
今回の「惑星パレード」は、これまで見た中で最も残念なものだ。しかし、それでも見に行く理由がある。6月3日と4日にかけて、欠けていく三日月を土星と火星の近くで見ることができるのだ・。以下がその観測のタイミングだ。
・6月3日月曜日:輝面比17%の欠けていく三日月が火星に接近する
・6月4日火曜日:輝面比9%の欠けていく細い三日月の上方に火星と土星がある
この2日間の早朝にわたって、月の相と空に見える位置が変化していく様子を見ることができる。間違いなく美しい光景であり、いくつかの惑星たちが近くで見守っている。6つの惑星による整列は確かに起きるが、うち4つについてはあなたの想像にまかせるしかない。
(forbes.com 原文)