宇宙

2024.05.19 12:00

人類が「タコ型宇宙人」に決して遭遇できない5つの理由

頭足類は共食いをする傾向がある。

ウォードによると、非常に食欲旺盛な肉食動物で、自身と同種の小型の個体に出くわしたら、すぐに捕食してしまう。だが、タコの主食は甲殻類だ。

このような生物が社会を構築することはほとんどないと、ウォードは述べた。

5. 技術開発は水中ではほぼ不可能

タコは、機械やコンピューターや天文観測機器を製作するために、どのような方法で金属を製錬できるのだろうかと、ウォードは疑問に思っている。ウォードが表現するように「火なくして金属なし、宇宙船もなし」なのだ。宇宙船を建造するには村が必要だと、ウォードは指摘する。

また、太陽型恒星を公転する地球のような水惑星に、知性を持つタコ型宇宙人が実際に存在するとしても、それを知るためにはそこに行かなければならないだろう。

タコ型宇宙人が地球に来るのではなく、彼らがいるところにこちらから赴くことで、彼らに出会えるだろうと、ゴッドフリー・スミスは話している。

豪州南東部沿岸の浅海域に生息するサザン・キールド・オクトパス(Octopus berrima)の孵化したばかりの幼体(Erica Durante/University of South Australia)

豪州南東部沿岸の浅海域に生息するサザン・キールド・オクトパス(Octopus berrima)の孵化したばかりの幼体(Erica Durante/University of South Australia)

forbes.com 原文

翻訳=河原稔

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