堤さんと私は同世代の子どもがいるのですが、彼らが何をどのようにパッションにつなげていくのかというのは、社会の変化も含めて私たちが一緒に学んでサポートしていけたらいいな、と思います。プロセスを飛び越えて結果を出すコンピュータを、どうやって人間は消化していくのだろう、といつも考えるんですが、もう後戻りはできない。そういったテクノロジーの進化や社会変化もひっくるめて「旅」と考えて取り込んで、想像性を伸ばしていければいいですね。
堤 大介◎東京都生まれ。18歳で渡米し、1998年ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアル・アーツを卒業。ピクサーなどでハリウッド映画を手がけたのち、14年に「トンコハウス」を設立し、『ダム・キーパー』(アカデミー賞短編アニメーション部門ノミネート)や『ONI〜神々山のおなり』(アニー賞作品賞・ベスト・プロダクション・デザイン賞、エミー賞ベスト・プロダクション・デザイン賞、ベスト・セット・デザイン賞、ベスト・カラー・デザイン賞)などの監督を務める。
藤井はるか◎東京藝術大学、ジュリアード音楽院、マネス音楽院を卒業後、世界各地でソロ、室内楽を中心とした活動を展開。ヨーヨー・マ創立シルクロード・アンサンブルのコアメンバーとしても活動、自作品「しんがしうた」を収録したアルバムは2016年グラミー賞を受賞。サンフランシスコ音楽院打楽器科講師、ジュリアード音楽院打楽器夏期講習講師。6月29日(土)には藤井はるかと藤井里佳のパーカッションデュオ「UTARI」の第4回日本公演をベルサール虎ノ門で開催。