iPhoneの探すアプリと同様、同アプリは世の中に存在する無数のAndroid端末を活用したものだ。アプリでデバイスが紛失したことを登録すると、そのデバイス自身がBluetoothで周辺のデバイスに信号を送る。信号を受け取ったデバイスが位置情報を確認し、アプリを通して紛失したデバイスのオーナーに位置を知らせるという仕組みだ。アップルも同様の機能を提供しているが、これはアップル製の端末のみを対象としている。
グーグルは8日、この新サービスは米国とカナダを皮切りに、今後世界中のAndroid端末に展開されると発表した。
グーグルは以前からこのサービスの準備を整えていたが、アップルの探すアプリに他社製のBluetooth位置情報トラッカーの検出機能が追加されるのを待って、このサービスをリリースしたと考えられている。
本サービスは、2018年に発表されたOSのAndroid 9以降を搭載したデバイスで使用できる。同社によると、Google Pixel 8とGoogle Pixel 8 Proの所有者は、端末の電源がオフになっていたり、バッテリーが切れていたりしても、自分のデバイスを見つけることができるという(アップルの探すアプリも、同様の機能を備えている)。
さらに、グーグルのデバイスを探すアプリはBluetoothトラッカーにも対応し、5月以降にChipolo(チポロ)やPebblebee(ペブルビー)などの他社製品にも対応する予定だ。
グーグルのデバイスを探すアプリは、多くの点でアップルのものと似ているが、アップルにはない機能もある。その一つが、紛失したデバイスが自宅にある場合に、自宅のGoogle Nestがデバイスを探す手助けをしてくれることだ。また、友人や家族と探したいアイテムの情報を共有することも可能で、例えばルームメイトに無くした家の鍵を探すのを手伝ってもらうことも可能という。
(forbes.com 原文)