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2024.04.01 14:00

グーグルのモバイル向けAI「Gemini Nano」がPixel 8でも利用可能に

Google Pixel 8(C)Google

グーグルは昨年12月、同社の生成AIのGemini(ジェミニ)を発表した際に、その最小モデルであるGemini Nano(ジェミニナノ)をPixel 8 Proに搭載したが、「ハードウェアの制限」を理由にPixel 8には搭載しなかった。しかし、そのポリシーはここにきて突如変更された。

グーグルは3月29日のX(旧ツイッター)の投稿で「Gemini Nanoは、将来のPixel 8に開発者向けのプレビュー版としてやってきます」と発表した。グーグルの人工知能(AI)モデルの中でオンデバイスのタスクを最も効率的に処理できるGemini Nanoは、ネット接続がない環境下でも先進的な機能を利用可能にし、センシティブなデータが端末の外に出ることを防止すると同社は述べている。

Pixel 8にGemini Nanoが導入されなかった理由として最も有力視されていたのがメモリの問題だった。Pixel 8とPixel 8 Proはどちらも同じプロセッサのTensor G3を搭載しているが、ProのRAMは12GBで、Pixel 8は8GBだ。

グーグルは現在、この問題を解決しGemini Nanoは6月に予定されている次回のアップデートで、Pixel 8でも利用可能になるという。

同社は、ニュースサイトAndroid Authorityの取材に、Gemini NanoがすべてのPixel 8ユーザーに提供されるが「開発者向けオプション」を通じて有効にする必要があると述べている。これは、端末の「設定」メニューの中の「デバイス情報」の中の項目に変更を加える、やや専門的な知識が必要な作業だ。

Gemini Nanoを搭載したPixel 8では、レコーダーアプリでAIが音声の内容を要約するサマライズ機能が利用可能になる。また、チャットの返答の内容をAIが提案するスマートリプライ機能がGboardアプリに追加される。

このことはPixel 8のオーナーにとって間違いなく朗報だ。彼らは次のアップデートを心待ちにしているはずだ。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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