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2024.04.01 18:00

4月1日に20歳の誕生日を迎えたGmail、新セキュリティルール開始

新たに定められた厳重な認証要件が満たされていない限り、送ったメッセージはすべて自分宛てに戻ってくる。一度でも一大量送信者に分類されれば、それは永久に続く。一度でも閾値を超えれば、永久に大量送信者とみなされる。大量のサブドメインからメールを送信することで新ルールを回避できると考える人もいるかもしれないが、グーグルはそこもカバーしている。同じプライマリドメインから送信されたメールは、サブドメインに関わらずカウントされるのだ。

導入された新たな認証要件は、実際には誠実なプロのマーケターであればすでに実施していることを命じているにすぎない。その中にはメールが記載された送信元から送られたことを検証するために、Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance(DMARC)、DomainKeys Identified Mail(DKIM)およびSender Policy Framework(SPF)を使用することも含まれている。

Gmailグループマネージャーのニール・クマランによると、この措置は攻撃者があらゆるメールユーザーに脅威を与えるために使う抜け穴を埋めるのに役立つという。それはスパムや悪意のあるメールコンテンツを防ぐ保証された解決策ではないが、私たちのGmailの受信トレイをより安全に、よりスパムを少なくするために大いに役立つだろう。それでもまだ、注意すべき脅威として「SubdoMailing」と呼ばれるものがあり、考慮する必要がある。

一連の新しいセキュリティルールの導入は、Gmailの20周年を祝うバースデーケーキの「アイシング」のようなものかもしれない。なお、対象になるのは個人のGmailアカウントに送られるメールのみであり、Goolge Workspaceアカウントは対象外であることには注意してほしい。しかし、何であれメール詐欺やスパムを減らす取り組みは評価されるべきだ。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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