「地元の方にも遊んでもらわないと、地元の自然は守れない」
SEA TO SUMMITの運営には開催地域の人たちに積極的に関わってもらう。でも同じように「地元の方にも遊んでもらわないと、地元の自然は守れないとも思っている」。「川が汚れるのは、川で遊ばなくなったから。自分や自分の子どもたちが川で遊んでいたら、川にゴミを捨てようとは思わないですし、“ゴミがいっぱいあるからきれいにしておかないとね”という意識につながっていくはず。自然を守るためには、地元の人に地元の自然で遊んでもらうことも大切なんです」

しかし、町の魅力に気がつくこともあれば、問題点を目の当たりにすることも。
「開催場所によっては大会前日にビーチクリーンを実施していますが、元々は参加されるお客さんが海辺にゴミが落ちているからと、自発的にやっていたことがきっかけではじまった活動でした。でも、鳥取県の皆生・大山大会では、1ヶ月前くらいに地元の方たちが地元の参加者を集めてすごいきれいにしてくれているんです。大会前日にビーチクリーンをする必要がないくらい」

人間の意識を変えるのはそう簡単なことではないが、そこに住む人たちの考え方を変えていくほどの力がSEA TO SUMMITにはあるのだと思う。