スポーツ

2024.03.18 10:00

米国で女子サッカー人気沸騰 チケット価格もクラブ評価額もうなぎのぼり

先週には、サンディエゴ・ウェーブFCの創設オーナーで富豪のロン・バークルが、クラブをリーグ史上最高額の1億1300万ドル(約168億円)でレバイン・ライヒトマン一族に売却すると発表した。バークルがクラブ立ち上げに費やした資金は200万ドル(約3億円)だったといわれている。これまでのクラブ売却価格のリーグ記録は、今年初めのポートランド・ソーンズの6300万ドル(約94億円)だった。

2024年シーズン開幕戦では、史上初のNWSLクラブ専用スタジアムでホームゲームを戦ったカンザスシティ・カレントがリーグの歴史に名を刻んだ。AP通信によれば、1万1000人収容のCPKCスタジアムの建設費用は1億2000万ドル(約179億円)で、ほぼ全額がオーナーグループの私財で賄われた。

なお、フォーブスの資産評価では、現在NWSLに所属する14チーム中4チームに億万長者のオーナーがいる。ベイFCは、少数株主に推定純資産額22億ドル(約3279億円)のシェリル・サンドバーグを擁する。シカゴ・レッドスターズは昨年、米オンライン証券大手TDアメリトレードの創業一族で資産総額38億ドル(約5663億円)とされるリケッツ一族のローラ・リケッツ率いる投資グループによって買収された。

サンディエゴ・ウェーブFCを2021年に創設したバークルの資産額は29億ドル(約4321億円)。ユタ・ロイヤルズFCは、米資産運用大手ブラックストーンの戦術機会部門責任者で資産額31億ドル(約4619億円)のデービッド・ブリッツァーと、エクスペリエンスマネジメント(XM)プラットフォーム事業のクアルトリクス創業者で資産額22億ドル(約3278億円)のライアン・スミスが所有している。

forbes.com 原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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