ビビッド・シーツで取り引きされる2024年レギュラーシーズンチケットの平均価格は、昨シーズンの51ドル(約7600円)から49%上昇し、76ドル(約1万1300円)を付けている。また、現地観戦するファンの移動距離は20%長くなり、1試合平均で約288kmから約344kmへと伸びた。
米市場調査会社ナショナル・リサーチ・グループ(NRG)のファンダム調査報告書Fandexによれば、女子サッカー人気の高まりは全米の他のスポーツを凌駕している。これは、女子スポーツ全体の視聴者数が「驚異的なペース」で増加しているとのニールセンの報告とも呼応する。
NWSLのチケット市場が高騰している要因は、女子リーグ初のクラブ専用ホームスタジアムが完成したばかりのカンザスシティ・カレントだ。チケット単価が最も高額な上位5試合すべてが同チームのホームゲームで、ビビッド・シーツにおける同クラブの平均チケット価格は208ドル(約3万1000円)に達している。
次点のエンジェル・シティーFCの平均価格は87ドル(約1万3000円)であり、実に2倍以上の高値で取り引きされているのだ。
16日に行われたシーズン開幕戦カンザスシティ・カレント対ポートランド・ソーンズFCのチケットは、前日の時点で1試合単価としてリーグ最高額の平均265ドル(約3万9500円)を付けた。この試合はABCテレビとスポーツ専門チャンネルESPNで放映され、ESPN+でストリーミング配信もされた。
チケット価格高騰のニュースに先立ち、NWSLではいくつか注目される動きがあった。2013年に8クラブで創設された同リーグには、現在14クラブが所属。2026年には16クラブ編成になる予定だ。ボストンを拠点とするオーナーグループがすでに15番目の参入権を獲得しており、NWSLは16番目のクラブを探している。